WWEフェイタル・4ウェイ

WWEフェイタル・4ウェイ：2010年大会の激闘を振り返る

2010年6月20日、ニューヨーク州ユニオンデールのナッソー・ベテランズ・メモリアル・コロシアム。1万人の熱狂的なファンが詰めかけた会場で、WWE主催のビッグイベント『フェイタル・4ウェイ』が開催されました。この大会は、その名の通り、複数のフェイタル4ウェイ形式の試合が組まれたことで知られています。4人のレスラーが同時にリングに上がり、壮絶な戦いを繰り広げる様は、まさに圧巻の一言でした。

この大会の目玉は、何と言っても4つの主要タイトルマッチでしょう。まず、世界ヘビー級王座戦。王者ジャック・スワガーは、ビッグ・ショー、CMパンク、レイ・ミステリオという強豪3人を相手に、王座防衛に挑みました。結果は、レイ・ミステリオが勝利し、王座を奪取しました。

そして、WWE王座戦。王者ジョン・シナは、ランディ・オートン、エッジ、シェイマスというトップレスラーたちと激突しました。激しい攻防の末、勝利を掴んだのはシェイマスでした。彼はこの勝利により、念願のWWE王座戴冠を果たすこととなります。

ディーヴァズ王座戦もフェイタル4ウェイ形式で行われ、王者イヴ・トーレスは、ゲイル・キム、マリース、アリシア・フォックスと対戦しました。この試合では、アリシア・フォックスが勝利し、新たなディーヴァズ王者に輝きました。

その他にも、インターコンチネンタル王座戦、アメリカ合衆国王座戦、タッグマッチなど、数々の熱戦が繰り広げられました。コフィ・キングストンはインターコンチネンタル王座を防衛、ザ・ミズはアメリカ合衆国王座を防衛しました。タッグマッチでは、ハート・ダイナスティがウーソズを下し勝利を収めました。

大会を盛り上げたのは、試合だけではありませんでした。TobyMacの楽曲「ShowStopper」が公式大会曲として使用され、会場全体の熱気をさらに高めました。また、ザック・ライダー対MVPによるダークマッチも、観客を魅了しました。

『フェイタル・4ウェイ2010』は、多くの名勝負が生まれた、WWEの歴史における重要な大会の一つです。4ウェイ形式という独特のルール、豪華な出場選手、そして熱狂的なファンの声援。これらが一体となって、忘れられない一夜を演出しました。この大会の記録は、プロレス史に永遠に刻まれることでしょう。 特に、シェイマスとレイ・ミステリオのタイトル獲得は、彼らのキャリアにおける大きな転換点となりました。

この大会の成功は、WWEが新たな試みを取り入れ、観客を飽きさせない工夫を凝らしていることを証明しています。フェイタル4ウェイ形式は、その後もWWEの大会で使用されており、プロレス界に大きな影響を与えたと言えるでしょう。 WWEのイベントの歴史を語る上で欠かせない、重要な一ページです。

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