WWEユニバーサル王座

統一WWEユニバーサル王座

統一WWEユニバーサル王座（The Undisputed WWE Universal Championship）は、アメリカのプロレス団体WWEにおける最高峰の王座の一つです。2024年現在、WWEの男子部門における最高位のタイトルとして位置づけられています。

歴史

王座創設の背景

2016年、RAWとSmackDownのブランド分割により、WWE世界ヘビー級王座がSmackDownの管轄となりました。RAWには最高位の王座が存在しなくなったため、RAWの最高王座としてWWEユニバーサル王座が新設されました。タイトル名の「ユニバーサル(Universal)」は、WWEファンを指す「WWEユニバース(WWE Universe)」に由来します。

初代王者決定戦とベイラーの戴冠、そして王座返上

2016年8月のサマースラムで、初代王座決定戦が行われました。RAWのドラフト1巡目であるセス・ロリンズに対し、RAW昇格直後のフィン・ベイラーが挑戦。ベイラーは「デーモン・ベイラー」として試合に臨み、ロリンズを破り初代王者となりました。しかし、試合中に肩を負傷し、翌日には王座を返上せざるを得なくなりました。

オーエンズ、レスナー、レインズの時代

その後、ケビン・オーエンズが新王者となり、クリス・ジェリコの助けを受けながら防衛を重ねましたが、2017年2月にジェリコを裏切り王座から陥落。ゴールドバーグ、ブロック・レスナーと王者が入れ替わります。レスナーは503日間もの長期政権を築きましたが、2018年のサマースラムでローマン・レインズに敗れました。レインズは念願のユニバーサル王座を戴冠するも、白血病の再発により王座を返上。

空位王座を巡る争い

空位となった王座は、レスナーとブラウン・ストローマンの間で争われ、レスナーが勝利。その後、セス・ロリンズが王座を奪取しますが、ブレイ・ワイアットとの抗争で王座を失います。ワイアットもゴールドバーグに敗れ、ストローマンが王座を獲得しますが、ローマン・レインズが復帰し、ストローマンから王座を奪還します。

ローマン・レインズの長期政権（2020年～2024年）

2020年、ポール・ヘイマンをマネージャーにつけたレインズは、ペイバック2020でストローマンとワイアットを下し王座を奪還。以降、2024年のレッスルマニア40でコーディ・ローデスに敗れるまで、1316日間に渡る長期政権を築き上げました。

王座統一と名称変更

2022年4月、WWEユニバーサル王者のレインズが、WWE王者のブロック・レスナーに勝利し、両王座を統一。統一WWEユニバーサル王座が誕生しました。2024年4月には、王座名から「ユニバーサル」が削除され、統一WWE王座（Undisputed WWE Championship）へと変更されました。

統一WWEユニバーサル王座は、数々の名勝負とドラマを生み出し、WWEの歴史に深く刻まれています。

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