WWE・NXT (TVシリーズ)

WWE NXT：次世代スターを育成する舞台

NXTは、WWEが毎週放送している人気テレビ番組です。その歴史は、2010年2月2日のECW放送終了発表から始まりました。ビンス・マクマホンが後継番組としてNXTを立ち上げ、2月23日からECWに続きSyfyで放送を開始しました。しかし、同年10月からのSmackDown!放送開始に伴い、9月28日でテレビ放送は打ち切られ、以降はWWE公式サイトでのネット配信へと移行しました。

2014年からは、WWEネットワークでの放送が継続されています。番組は、ECW後期のコンセプトを受け継ぎ、将来のスター選手を発掘・育成することを目的としています。新人（ルーキー）8人を、各番組所属のスター（プロ）8人が指導し、WWEとの契約を目指すというリアリティ番組形式を採用しています。

過去にはタフイナフやディーヴァサーチといった一般公募による新人発掘番組もありましたが、NXTではWWEの下部組織であるFCWの選手を対象としている点が特徴です。スマックダウンと共に収録され、生放送で放映されていました。日本では、J SPORTSがECW枠を引き継ぎ、3月5日から放送を開始しました。

本来、優勝者のみがWWEと契約できるという趣旨でしたが、実際には途中敗退した選手も多くがWWEに残り、RAWやスマックダウンの試合に参戦しています。シーズン5では、過去の脱落ルーキーが再登場し、シーズン6への出場権を争うという異例の展開となりました。しかし、プロの自主退団や解雇などのアクシデントにより、担当以外のルーキーを指導したり、指導を放棄したり、選抜されなかったルーキーが介入したり、NXTとは無関係のRAWやSmackDown所属スーパースター同士の試合が行われるなど、予測不能な事態が続出しました。

2012年4月には、救済ポイントで上位を独走していたタイタス・オニールとダレン・ヤングがSmackDown!へ移籍。当初のルーキーが全員番組を離れ、別番組の若手選手が次々と登場しました。そして、117回目の放送からは、ストーリー展開が廃止され、試合のみを放送する番組へと変貌しました。

2012年8月、FCWと統合し、FCWがNXTとして再始動しました。WWE公式サイトのNXTページはシーズン5で更新が停止しています。

シーズン6からは、プロによるルーキーへの指導や投票による選抜制度を廃止。ECW後期と同様に、純粋な新人発掘を目的としたコンセプトへと変更されました。FCWとの統合により、NXTレスリングとして生まれ変わり、NXT王座も設立されました。収録は、フロリダ州ウィンター・ガーデンにあるフルセイル大学で行われています。

NXTは、数多くのスター選手を輩出してきたWWEの重要な登竜門です。番組形式やコンセプトは時代とともに変化してきましたが、常に新しい才能を発掘し、育成するという使命を担っています。今後のNXTがどのような進化を遂げ、新たなスターを誕生させるのか、注目が集まります。

解説
ジョシュ・マシューズ
ウィリアム・リーガル（シーズン5から担当）

実況
マイケル・コール

番組ホスト
マット・ストライカー

リングアナウンサー
サバンナ（シーズン1）（2010年2月23日 - 2010年6月1日）
ジェイミー・キース（シーズン2）（2010年6月8日 - 2010年8月24日）
トニー・チメル（シーズン3）（2010年8月31日 - 現在）

番組テーマソング
Wild & Young - American Bang
You Make the Rain Fall - ケヴィン・ルドルフ featuring フロー・ライダー

関連項目
NXT（ブランド）

外部リンク
* NXT（英語）

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