Wo Long: Fallen Dynasty

『Wo Long: Fallen Dynasty』について

『Wo Long: Fallen Dynasty』は、Team NINJAが開発し、コーエーテクモゲームスから2023年3月にリリースされたアクションRPGである。本作は、名作『仁王』や『NINJA GAIDEN』の制作チームによるもので、三国志の歴史にダークファンタジー要素を融合させた新しいゲーム体験を提供している。

ゲームの舞台とストーリー

本作の物語は、西暦184年の後漢末期の中国を舞台にしており、プレイヤーは一人の名もなき義勇兵となって、黄巾の乱から始まる戦乱の中に身を投じる。この壮大な物語は、官渡の戦いまでの歴史が描かれ、三国志の有名な武将だけでなく、古代中国の神話や伝説に登場する妖魔と呼ばれる存在も登場するため、より一層深みを増している。

ゲームの根底には『仁王』シリーズのシステムがあり、プレイヤーはさまざまな試練に挑戦しながら、リトライを繰り返して攻略を目指す高難易度が特徴だ。多くのプレイヤーに「戦国死にゲー」として親しまれた『仁王』の精神を引き継ぎ、白熱した戦闘が展開される。

固有のゲームシステム

『Wo Long: Fallen Dynasty』は、中国武術の動作を取り入れたスピーディーな剣戟アクションを特徴としている。これにより、プレイヤーはスリリングな戦闘体験を享受できる。広大な中国大陸の美しい景観も楽しむことができ、戦闘と探索の両方に力を入れたバランスのとれたゲームデザインが施されている。

開発の背景

このゲームの開発は、2021年10月に行われたシブサワ・コウ40周年記念番組で発表された。Team NINJAが手掛ける新しい三国志アクションゲームの開発に注目が集まり、2022年には具体的なタイトルと詳細が明らかになった。コーエーテクモゲームスにとって、これは初のダークファンタジー風の三国志ゲームであり、スタッフには『仁王』シリーズのメンバーに加え、過去に『Bloodborne』のプロデューサーを務めた山際眞晃氏も参加している。

ゲームタイトル「Wo Long」は、中国語で「臥龍」と訳され、英雄が成長する前の物語を象徴している。三国志の傑物として名高い諸葛亮孔明に関連した名称であり、物語のテーマを表現している。

バージョンとリリース

『Wo Long: Fallen Dynasty』は、Xbox Series X/S|Xbox Series X_S、Xbox One、PlayStation 5|PlayStation_5、PlayStation 4|PlayStation_4、Windows（Steam、MSストア）などのプラットフォームでプレイ可能で、発売当初からXbox Game Passにも追加されたため、より多くのプレイヤーに手に取られやすくなった。2023年4月には、全世界で100万本以上の出荷本数を達成したことも発表され、期待されたゲームであることを証明している。

続編の可能性

最近のインタビューでは、開発プロデューサーの平山正和氏と山際眞晃氏は、続編の構想についての情報を共有した。現段階では具体的な計画はないものの、将来的な展望として『五丈原の戦い』や『赤壁の戦い』を題材にしたシナリオを検討しているとのことで、ファンからの期待が高まっている。

『Wo Long: Fallen Dynasty』は、その圧倒的なビジュアルとコンテンツの深さ、クラシックな三国志の再解釈により、多くのプレイヤーを魅了している作品である。

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