Words of 雪之丞

『Words of 雪之丞』: 森雪之丞へのトリビュートアルバム

『Words of 雪之丞』（ワーズ オブ ゆきのじょう）は、著名な作詞家である森雪之丞の楽曲を称えるトリビュートアルバムとして2006年4月26日にSPEEDSTAR RECORDSからリリースされました。このアルバムは、森の音楽的な足跡を再評価し、次世代のアーティストたちがその影響をどのように受けているかを示す貴重な作品です。

本作には、森雪之丞が所属するアミューズの後輩であるポルノグラフィティを始め、CHEMISTRY、柴咲コウなど、10組の人気アーティストが参加しています。それぞれのアーティストが自身のスタイルで森の楽曲をカバーし、新たな生命を吹き込んでいます。制作は東京スカパラダイスオーケストラのメンバーである谷中敦が手掛け、アルバム全体にわたって高い音楽的クオリティが保たれています。

特に注目すべきは、本アルバムのボーナス・トラックとして収録されている「熟したトマト」です。これは、森がかつて所属していたバンド「南無」の音源であり、彼が17歳の時に自費制作したものです。このトラックは、森の音楽キャリアの原点を感じることができる貴重な音源となっています。

収録曲

アルバムの収録曲はそれぞれ異なるアーティストによってカバーされており、以下のようなラインナップです。

1. POISON / ポルノグラフィティ
原曲：布袋寅泰（1995年）
トリビュートの企画が始まった際、森は真っ先にポルノグラフィティがこの曲を歌う姿を思い浮かべたとのことです。

2. 遊びにきてね / 柴咲コウ meets sugiurumun
原曲：PSY・S（1990年）
柴咲コウは、挑戦的な歌詞を自由な発想で表現できる唯一の存在であると森は称賛しています。

3. EYES LOVE YOU / SONIC STORAGE feat. KOHSHI from FLOW
原曲：hide（1993年）
ユニット SONIC STORAGEによる意欲的なカバーです。

4. 月の舟 / CHEMISTRY
原曲：池田聡（1988年）
CHEMISTRYは豊かなハーモニーで情感豊かなカバーを実現しています。

5. 青空 / RYOJI from ケツメイシ feat. 高橋幸宏
原曲：高橋幸宏（1994年）
さわやかなメロディが印象的なトラックです。

6. 悲しみよこんにちは / つじあやの
原曲：斉藤由貴（1986年）
つじあやのは、ウクレレだけを伴奏に可憐に歌い上げています。

7. 天使の遺言 / 斉藤和義
原曲：早川義夫（2000年）
シングルとしては未リリースのこの曲は、森にとって特別な意味を持つ詞となっています。

8. 君たちキゥイ・パパイア・マンゴーだね / BONNIE PINK|BONNIE_PINK meets Mansfield
原曲：中原めいこ（1984年）
個性的なアレンジが際立つ楽曲です。

9. 愛をちょうだい / Fever The Quarter
原曲：VANILLA（1995年）
のびやかな声で新たな魅力を引き出したカバーです。

10. ダイヤモンド・ダスト / 大黒摩季
原曲：氷室京介（1999年）
フジテレビ系ドラマ『氷の世界』の主題歌としても知られています。

このアルバムは、森雪之丞の作詞家としての功績を讃え、音楽ファンにとっても特別な意味を持つ一枚です。各アーティストが自身のアイデンティティを持って挑んでいる様子は、聴く者に新たな感動をもたらします。

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