Wrestling New Classic

レスリング・ニュー・クラシック（WNC）について

レスリング・ニュー・クラシック（WNC）は、2012年に設立された日本のプロレス団体であり、短期間で多彩な興行を展開して注目を集めました。団体名の由来は、2012年2月19日に行われたSMASHTOKYO DOME CITY HALL大会でデイブ・フィンレーが発言した「Keep Wrestling Classic」から来ています。WNCは、「クラシックなレスリング」をテーマとして、日本独自のプロレス文化を大切にしながら、新しいスタイルを模索していきました。

団体の設立と初期の活動

2012年4月5日、元SMASHの選手たちによってWNCが設立され、運営代表には不動産業を営む高島務が就任しました。設立からわずか数週間後の4月26日には新宿FACEでプレ旗揚げ戦を行い、600人を超える観衆が集まりました。その後、5月24日には後楽園ホールでの旗揚げ戦を行い、約1,700人の観客が詰めかけ、初めての試合を迎えました。高橋星人と篠瀬三十七などの選手がデビューを果たし、新たなスター選手が誕生しました。

WNCはその後も大阪や広島など、全国各地でイベントを開催し、着実にファンを増やしていきました。特に6月には新木場1stRINGでの小規模な大会を成功させ、徐々に地元の支持を得ていく様子が見られました。

多様な興行展開

WNCは、月に数回のペースで定期的に興行を行っており、若手選手に焦点を当てた「WNC FUTURE」や、新たな形式としてアニメソングに特化した「アニソンプロレス」など、ユニークなイベントも手掛けました。特にアニソンプロレスは多くのアニメファンを惹きつけ、新たな観客層を開拓しました。

また、選手たちは他団体とのコラボレーションも行い、さまざまなスタイルの試合を提供しました。これにより、WNCは日本国内だけでなく、海外からも注目を集める団体へと成長しました。

代表的な選手とチャンピオンシップ

WNCには、数々のタイトルが存在し、最も権威のあるWNC王座、WNC女子王座が設けられていました。これらのタイトルを巡っては、TAJIRIやAKIRAなどの著名選手たちがタイトルマッチを繰り広げました。それぞれの選手の個性を活かしつつ、王座戦は常に壮絶な攻防が展開され、観客を熱狂させました。

終焉とその後

2014年、WNCは運営体制を見直し、REINA女子プロレスとの統合を発表しました。これにより、WNCの男子選手はWRESTLE-1に移籍し、WNC女子選手はREINAの一部として活動を継続していきました。WNC名義での興行は縮小し、最終的に2014年6月26日の新宿FACE大会をもって活動を停止しました。団体としての歴史はここで終わりましたが、WNCの選手たちはそれぞれの道で新たな活動を続けていくことになりました。

WNCは短いながらも、日本のプロレス界に多くの影響を残し、記憶に残る団体となりました。プロレスを愛するファンにとって、その活動は一つの重要な節目であり、今もなお語り継がれています。

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