Xi (携帯電話)

Xi（クロッシィ）

概要

Xiは、NTTドコモが運営する携帯電話やタブレット向けのLTE通信サービスブランドであり、その正式名称は「docomo LTE Xi」となっています。このサービスは2010年の12月24日にスタートし、2014年には「Strong.」というキャッチコピーも使われました。

この通信サービスは、LTE（Long Term Evolution）という3.9Gに分類される技術を採用しています。ドコモの通信サービスは、2Gのmovaから、3GのFOMA、さらに3.5GのFOMAハイスピードを経て、次なる進化版としての位置づけであり、4G（LTE-Advanced）へのスムーズな移行も視野に入れています。

サービス開始当初は、下り最大37.5Mbpsまたは75Mbpsの速度で提供され、これはFOMAハイスピードの約2.7倍の速さでした。また、宅内での有線ブロードバンド通信とほぼ同等の速度を実現していました。

2012年には、新たに800MHz帯と1.5GHz帯が導入され、通信速度はさらに向上しました。この改良により、東名阪エリア以外でも下り最大112.5Mbpsの速度が可能となり、さらなるエリア拡大が進められています。2013年には、1.7GHz帯で国内最速の下り最大150Mbpsに対応。この進化は、iPhoneなどの特定の端末を使用すると約100Mbpsという形で、より多くのデバイスへとその恩恵が広がっています。

音声通信と VoLTE

Xiサービスの初期には、データ通信中に音声着信があると、CSFB（Fallback）方式により通信が3Gに切り替わる仕組みでしたが、2014年にはVoLTE（Voice over LTE）に対応し、高速データ通信を保ったまま音声通話もできるようになりました。これにより、通信効率が大幅に向上し、FOMAと比較して2～3倍も多くのユーザーを同時に受け入れることができました。

接続の効率

通信レイテンシ（遅延）についても、LTEを利用しているため、過去のFOMAハイスピードやUQ WiMAXよりも遥かに短縮されています。このような技術革新により、利用者はより快適な通信環境を享受できるようになりました。

料金プランと対応端末

料金プランもサービス開始当初から多様化してきました。特に2014年には、VoLTE対応のスマートフォンが増える中で、新しい料金体系が導入され、パケットプランは細分化され、家族でシェア可能なプランも用意されました。

Xiサービスは、データ通信専用機器だけでなく、音声通話機能を持つ端末にも対応しています。通信速度、プランともに利用者のニーズに応え続けています。

発展と将来

NTTドコモは、Xiサービスの展開を進める中で、新しい通信技術やサービスの導入を計画しており、国内外での競争においても重要な役割を果たしています。将来的にはさらなる技術革新が期待されており、高速通信の基盤はますます進化していくことでしょう。

最終的に、XiはNTTドコモの通信サービスの中でも特に注目されるブランドとなり、今後もその発展が期待されています。

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