YOKO SINGS FOREVER

高橋洋子のベストアルバム『YOKO SINGS FOREVER』

『YOKO SINGS FOREVER』は、アーティスト高橋洋子の8枚目となるベストアルバムで、2017年3月22日にユニバーサルミュージックからリリースされました。このアルバムは、高橋のデビュー25周年を祝う特別な作品であり、その名にふさわしい選曲と内容が特徴です。

アルバムの背景

このアルバムは、高橋洋子の5枚目のアルバムとして位置づけられ、彼女にとっては前作『恋に寒さを忘れ』から約1年4ヶ月ぶりのリリースとなります。ベストアルバムとしては、なんと6年11ヶ月ぶりに登場しました。また、27thシングル「Welcome to the stage!」との同時発売でも注目を集めました。

発売日には、Bunkamuraオーチャードホールにて行われた「シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン 交響楽」のグッズ販売でもこのアルバムが取り扱われ、多くのファンが手にしました。

アルバム内容の特長

アルバムのブックレットには、高橋へ楽曲を提供したアーティストからのコメントが多数寄せられており、彼女の音楽活動の全貌を垣間見ることができます。さらに、各楽曲の歌詞に加え、高橋自身の解説も掲載されており、リスナーにとって貴重な情報源となっています。

特に注目すべきは、これまでジェネオンエンタテインメントから発売された「夜明け生まれ来る少女」、「metamorphose」、「蒼き炎」の3曲が、初めてこのベストアルバムに収録された点です。さらに、未発表のコマーシャルソングがボーナストラックとして2曲追加されており、ファンには嬉しい驚きです。

収録曲のハイライト

アルバムは、さまざまな楽曲によって高橋洋子の音楽の幅広い魅力を堪能できます。たとえば、2曲目に収録されている「浅い夢」は、彼女の『私をみつけて』に収録されたバージョンが用いられており、このバージョンがベストアルバムに収められるのは初めての試みです。オリジナルの作曲者である来生たかおの楽曲のカバーでもあります。

7曲目「心と心で」や10曲目「蒼き炎」も、オリジナルバージョンやフルバージョンが初収録され、熱心なファンにとっては聴き逃せないトラックです。また、松任谷由実の名曲「Hello, my friend」のカバーもあり、デビュー前にこのアーティストのライブでバックコーラスを担当していた高橋にとっては特に思い入れのある選曲です。

特別なメッセージ

「魂と呼ぶもの」に関しては、東日本大震災の復興への支援の意義を持ち、福島県で特別に披露された楽曲です。また、久保田利伸の「Missing」をカバーした際の高橋の想いも、彼女にとっての音楽に対する深い感謝の気持ちが表現されています。最後に、オリジナルの「残酷な天使のテーゼ」や「魂のルフラン」を新たなバージョンとして収録し、ファンにとっての特別な一枚となっています。

このアルバムは、高橋洋子の多彩な音楽スタイルと彼女が積み重ねてきた25年の歴史を凝縮した素晴らしい作品です。聴くことで、彼女の音楽への情熱と魅力を再確認できることでしょう。

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