ZECO

ZECO（ゼコ、1980年8月10日 - ）は、台湾出身の漫画家、イラストレーターです。本名は陳 皇宇（チェン・ホァンユー）で、プロデビュー前から同人活動で使用していたペンネーム「ZECO」が広く知られています。「皇宇（ZECO）」名義で紹介されることもあります。

台湾では「皇宇」名義での活動も多いですが、2017年からは日本での商業連載を「ZECO」名義で行っているため、本記事では「ZECO」を記事名としています。

来歴・人物

台湾東部の花蓮県出身。実家近くに花蓮空港（中華民国空軍基地としても使用）があったことがきっかけで、幼い頃から軍用機に興味を持ち、ミリタリー趣味へと繋がったそうです。高校時代からイラストを描き始め、美少女と近代兵器を組み合わせるというコンセプトを思いつき、これが後に同人誌『少女兵器』シリーズへと発展しました。

国立台南師範学院（現在の国立台南大学）卒業後、1年間の教育実習を経て漫画家を志し、2006年に友善文創（Friendly Land）とパートナー契約を締結。

2009年には、中華民国行政院国家科学委員会発行のアンソロジー『CCC創作集』第2集にイラストレイテッド・ストーリー『陽炎少女 丹陽』を寄稿し、国内外から注目を集めます。この作品は日本統治時代の台湾をテーマにしており、ZECOは、大日本帝国海軍の駆逐艦「雪風」として建造され、日本の敗戦後に中華民国へ賠償艦として引き渡された駆逐艦「丹陽」の数奇な運命を、萌え擬人化の手法で描きました。この作品が日本の出版業界の目に留まり、2011年からはワニブックス『コミックガム』にて、同様の手法を用いた漫画作品『Battleship Girl -鋼鉄少女-』が連載開始となりました。

『鋼鉄少女』が休載期間に入った2013年、日本ではブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』がサービスを開始し、艦船擬人化ブームを巻き起こしました。『艦これ』プロデューサーの田中謙介は、画集「皇宇（ZECO）作品集『鋼鉄少女図鑑』」に推薦コメントを寄せており、後にZECO自身も『艦これ』のキャラクターデザインを手がけることになりました。

小学生の頃は『ドラゴンボール』や『聖闘士星矢』を愛読していたそうです。好きな漫画家・イラストレーターには、CHOCO、村田蓮爾、明貴美加、永野護などを挙げています。

作品

日本での発行元はいずれもワニブックスです。

皇宇（ZECO）作品集 鋼鉄少女図鑑
Battleship Girl -鋼鉄少女-（惟丞との共同著作、既刊4巻）
外伝 BSG -北海のワルキューレ-（1巻）
Battleship Girl Tempest - 鋼鉄少女 嵐（2巻）
すうぃーぱっ!

コンピュータゲーム

いずれも一部キャラクターデザイン・原画で参加。

桃色大戦ぱいろん（エクストリーム）
拡散性ミリオンアーサー（スクウェア・エニックス）
チェインクロニクル（セガゲームス）
ドラゴンコインズ（セガネットワークス）
ミリ姫大戦（ヘッドロック）
請命令! 提督SAMA（Lun Play）
英雄猟人（在線科技）
艦隊これくしょん -艦これ-（DMM.com）

その他

ハローキティといっしょ! - 一部キャラクターデザイン（ネオン・ウィー）
* ウマ娘 プリティーダービー-ハルウララがんばる!- - 作画

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