ZOIDS黙示録

ゾイド黙示録

『ゾイド黙示録』は、1990年12月21日にトミーから発売されたファミリーコンピュータ用戦略シミュレーションゲームです。人気玩具シリーズであるゾイドを題材にしたファミコンソフトとしては3作目にあたります。

ゲーム概要

プレイヤーは、共和国軍または暗黒軍（ガイロス帝国）のいずれかの司令官となり、マップ上に配置されたゾイド部隊を指揮して敵の旗艦機を撃破することを目指します。

ゲームシステム

ゲーム開始時に「リアル」と「コウタイ」（交代）の2つのモードを選択可能です。「リアル」モードはターン制がなくリアルタイムで進行し、「コウタイ」モードはターン制を採用しています。

全16マップで構成され、1～15のマップをクリアすることで最終マップ16へ進むことができます。

「コウタイ」モードでは、1ターンに動かせるユニットは2機まで（同一ユニットを2回動かすことも可能）で、移動範囲は1マスです。戦闘はシューティングアクション形式で、制限時間は20秒となっています。

戦闘の特徴

コンピューターの思考ルーチンが強力で、地形を利用した待ち伏せや、マークIIによる間接攻撃を駆使しないと勝利が難しい場合があります。戦闘画面にはP（HP回復）とT（戦闘終了）のパネルが出現します。

マップ上には、ユニットを重ねることでパワーアップできるマークII用パーツ、HPを回復できる補給基地、新たなユニットとして追加できる野生ゾイドなどが存在します。また、地形によって戦闘画面が変化します。

マークIIに改造すると、最大3マス先の敵にミサイルによる間接攻撃が可能になり、通常攻撃時にはBボタンで強化された火器を使用できます。

地殻変動システム

ターンごとに地形が海になり、陸上ユニットが行動不能になる地殻変動システムが導入されています。この場合、地殻変動で陸地が再び出現するまで待つか、飛行ユニットで海上を移動するしかありません。惑星Zi大異変直後の世界が舞台のため、飛行ユニットも海上移動時にHPを消費します。

最終マップ16では、強制的にバトルクーガーが出撃するため、暗黒軍を選択してもエンディングは共和国軍のものになります。また、マップ16はリアルモード固定となるため、迅速な判断と行動が求められます。

登場キャラクター

ゲームに登場するユニットの最大HPは64～144です。両軍に同じHPのゾイドを同じ数だけ配置することで、有利不利を調整していますが、飛行能力の有無によって差が生じています。

（機体名の横の数字はHP、□は飛行ユニットを示す）

移植版

2009年にはWiiのバーチャルコンソール対応ソフトとして配信されました。

評価

ゲーム雑誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計23点（満40点）、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」では18.16点（満30点）という評価を得ています。

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