ZOITEC

ZOITEC（ゾイテック）

ZOITEC（ゾイテック）は、人気シリーズ『ゾイド』に登場する架空の巨大企業です。特に第二期シリーズ（1999年～2006年）において重要な役割を果たしました。初出は玩具商品『RZ-070 凱龍輝』の説明書内設定で、ゾイドブロックスを開発した東方大陸の企業として描かれています。

設定の変遷

当初、ゾイドブロックスシリーズ開始当初（2002年頃）は、ブロックスシステムの開発は西方大陸の民間企業によるものとされていました。西方大陸のゾイド研究施設「グローバリー」が開発元であり、そのルーツはグローバリー三世号不時着時にゼネバス帝国に取り入った冒険商人の末裔であるという設定も存在しました。

しかし、『RZ-070 凱龍輝』の発売後、ブロックスゾイドの開発元は東方大陸のZOITEC社に変更され、グローバリーに関する設定は姿を消しました。

作中の役割

ZOITECは、ZOITEC Industryとも記述されます。中央大陸戦争時代、グローバリー三世号不時着時に戦争を逃れた人々が創設した東方大陸の巨大企業であり、元々は民間のゾイド改造メーカーでした。ブロックスシステムの開発によって、惑星Ziにおけるゾイド開発企業のトップへと成長。東方大陸の復興と平和利用のため、人工ゾイドであるブロックスゾイドを開発・製造していました。

しかし、ネオゼネバス帝国がゾイドブロックスに軍事的価値を見出し、戦闘に特化したキメラブロックスの開発を強要。ZOITECはこれに反発し、密かにヘリック共和国にブロックスゾイドを無償で供給を開始します。セイスモサウルスの登場により共和国軍が中央大陸から追放されると、ZOITECは東方大陸で共和国軍の再編と新型ゾイドの開発を全面的に支援しました。その対価として、共和国軍が持つ大型ゾイドの開発ノウハウを全て取得することに成功しています。

第二次大陸間戦争から100年後、「3匹の虎伝説」にも登場。伝説の核を使い、ワイツタイガーやレイズタイガーを完成させました。

ゲーム作品にも登場しており、『ゾイドVS.III』ではバールという人物が社長に就任。ストーリーモードでは、令嬢アルマと行動を共にします。

Zi-ARMS（ズィーアームズ）

Zi-ARMSは、ZOITECと並び称される巨大企業です。元々は共和国派であったZOITEC社内から、一部のネオゼネバス帝国派が分離して生まれた企業です。

古代虎の制御システムを手に入れるため、ZOITECの社長を誘拐する事件を起こしたり、ゲーム『ゾイドVS.III』では闇バトルを裏で操るなど、過激な活動も辞しません。PS2版『ゾイドインフィニティ』では、以前『ZOIDS SAGA FUZORS』に登場したクラウンが社長を務めています。

主な開発機は、デスレイザー、パラブレード、ブラストルタイガーの3機。さらに、デスザウラーの強化型であるメガデスザウラーを建造し、古代虎編でのZOITECとの武力抗争は、メガデスザウラーの更なる強化を最終目的としたものでした。

ZOITECとZi-ARMSは、ゾイドシリーズの世界観を彩る重要な企業であり、その開発競争や政治的駆け引きは、物語に深みを与えています。

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