デスザウラー

デスザウラー (DEATH SAURER)

デスザウラーは、トミー（現・タカラトミー）から発売された『ゾイド』シリーズに登場する、ゼネバス帝国が開発したとされる架空の兵器です。その圧倒的な戦闘力と存在感で、シリーズを通して重要な役割を担ってきました。

概要

デスザウラーは、1983年から1990年の第1期シリーズから登場し、1999年以降の第2期シリーズでも様々なメディアミックス展開が行われました。しかし、媒体ごとに設定が異なり、その全貌を把握するのは容易ではありません。

デスザウラーのデザインには、第1期ゾイドシリーズのチーフデザイナーであった藤野凡平が関わっており、荷電粒子砲の設定はスフィウスLABの堀井敏之が担当したことが、堀井氏のTwitterで明かされています。

設定解説

『ゾイドバトルストーリー』におけるデスザウラー

中央大陸戦争時、ゼネバス帝国が国力の全てを傾けて開発した最強の恐竜型ゾイドであり、設計はドン・ホバート博士が担当しました。惑星Ziの食物連鎖の頂点に立つティラノサウルス型ゾイドの亜種をベースとしています。「死を呼ぶ恐竜」の異名を持ち、ロールアウトされた際はヘリック共和国との軍事バランスを帝国側に大きく傾けました。

デスザウラーは、当時のゾイドの火砲や攻撃を弾き返す超重装甲を持ち、ハイパーキラークローや加重力衝撃テイルなど、あらゆる共和国ゾイドを一撃で破壊する威力の各種兵装を搭載しています。しかし、背部吸入ファン部や口腔内、装甲関節の隙間など、内部メカニズムに直結する弱点も存在し、ビームガトリングガンで貫通されることもありました。

惑星Zi大異変によって絶滅状態となってしまいますが、第二次大陸間戦争においてガイロス帝国がオーガノイドシステムを用いて復活させます。中央大陸戦争時代には反荷電粒子シールドを持つマッドサンダーに対し劣勢でしたが、OS採用による出力向上で荷電粒子砲もパワーアップし、マッドサンダーとの戦力は互角となりました。

アニメ『ゾイド -ZOIDS-』におけるデスザウラー

作中では、遥か過去に古代ゾイド人が度重なる戦争を終結させるために開発したゾイドとして登場します。詳細は#デスザウラー（オリジナル）、#デスザウラーPrSを参照してください。

漫画『機獣新世紀ZOIDS』におけるデスザウラー

「D（ディー）」という呼称で存在が示唆されていますが、本編中では登場せずシルエットのみに留まっています。ゾイドイヴと深い関わりを持つゾイドとされ、プロイツェンによって復活が画策されていました。

『ZOIDS concept art』におけるデスザウラー

地球からの入植船Zoic-Noaから生み出されたゾイドとして登場し、ゾイドコアを持たない特徴を有します。ギル・ベイダーやゼログライジスとともに惑星ゾイドにおける「無敵生命体」と分類されています。

武装・装備

デスザウラーは、その時代や設定によって武装や装備が異なります。以下に代表的なものを紹介します。

荷電粒子砲 / 大口径荷電粒子ビーム砲: デスザウラー最大の武器。オーロラインテークファンから取り込んだ荷電粒子を加速させ、対象物を原子レベルで分解します。
荷電粒子インテークファン / 荷電粒子強制吸入ファン: 荷電粒子砲発射に必要なエネルギーを供給する装置です。
ハイパーキラーバイトファング: 敵を噛み砕く牙。
加重力衝撃テイル: 尾部に内蔵されたエンジンで駆動し、敵を粉砕します。
ハイパーキラークロー: 高周波電磁波で敵ゾイドの内部メカを破壊します。

キット

デスザウラーは、複数のプラモデルキットが発売されています。初期のモーター駆動キットは、単二電池2本で歩行・発光ギミックを再現。コトブキヤからは、アニメ版をベースにしたデフォルメモデルも発売されています。2024年には、リアルさとアニメ再現性を追求した最新キットが発売されました。

バリエーション

デスザウラーには、数多くのバリエーション機が存在します。以下はその一部です。

デスザウラーMk-II
ブラッディデスザウラー
デスザウラーPrS
* デスザウラー（オリジナル）

これらの機体は、それぞれ異なる特徴と役割を持っており、デスザウラーの魅力をさらに深めています。

デスザウラーは、ゾイドシリーズを代表する機体の一つであり、その人気は衰えることを知りません。今後も様々なメディアで活躍していくことでしょう。

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