ANSWERS

CASIOPEA『ANSWERS』

『ANSWERS』（アンサーズ）は、日本の代表的なフュージョンバンド、CASIOPEAが1994年にリリースした通算25枚目のアルバムです。バンドの豊富なディスコグラフィーにおいて、一つの節目となる時期に制作された作品として位置づけられます。

本作のサウンドを支えるのは、当時のCASIOPEAの盤石なメンバーたちです。リーダーであり、バンドの多くの楽曲を手がける野呂一生がエレクトリック・ギターおよびアコースティック・ギターを担当。独特の音楽性とアンサンブルを構築する上で欠かせない存在であるキーボードの向谷実、圧倒的なテクニックと存在感を放つベースの鳴瀬喜博、そしてパワフルかつ緻密なドラミングでバンドのリズムを司る熊谷徳明が、それぞれ卓越した演奏を披露しています。彼らレギュラーメンバーに加え、本作にはゲストミュージシャンとしてマイケル・マルドゥーンがパーカッションで参加し、サウンドに彩りを加えています。

アルバムの制作体制も特筆すべき点です。サウンドプロデュースはバンド自身であるCASIOPEAが手がけ、音楽的な方向性を確立しています。エグゼクティブプロデューサーには水谷義昭氏が名を連ねています。レコーディングおよびミックスエンジニアリングはロス・コックル氏が担当し、アシスタントエンジニアはポーター・ミラー氏が務めました。そして、最終的なサウンドの仕上げであるマスタリングは、日本の名エンジニア、小鐵徹氏が担当しています。これらの国内外の優れたエンジニアたちの協力によって、『ANSWERS』のサウンドは完成されました。

また、アルバムのアートワークも、作品の世界観を表現する上で重要な役割を果たしています。アートディレクションおよびデザインは辻森成一氏、CGおよびデザインは秋山恵子氏、写真は高橋純一氏がそれぞれ担当し、視覚面からもアルバムの魅力を伝えています。

本作はリリース後、バンドのライブセットリストにも度々登場するなど、ファンに親しまれてきました。また、時代の変遷に伴い、高音質での再リリースも行われています。例えば、2016年7月27日には、鈴木浩二氏によるリマスタリングが施されたハイレゾリューション版がリリースされており、最新の環境で本作のサウンドを楽しむことが可能となっています。

『ANSWERS』に関する情報は、リリース当時のバンドスコア（ドレミ楽譜出版社発行）や、ファンの運営する歴史解説サイト、さらには音楽データベースサイト（Discogs, MusicBrainz）や音楽レビューサイト（CDジャーナル, アドリブブログなど）でも確認することができます。これらの情報源は、本作がCASIOPEAのキャリアにおいてどのような位置づけを持つのか、あるいは当時の制作背景などを知る上で有用な手がかりとなります。

収録曲名などの詳細はここにはありませんが、参加メンバーと制作陣の顔ぶれから、円熟期を迎えたCASIOPEAによる、テクニカルかつメロディアスなフュージョンサウンドが展開されていることがうかがえるアルバムと言えるでしょう。

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