Gloops

株式会社gloopsの概要

株式会社gloops（グループス）は、日本において活動していたコンピュータゲーム制作会社で、主にソーシャルゲームの開発と運営に力を入れていました。2005年に設立された前身の企業からスタートし、次第にSNSやモバイルゲーム市場に注力するようになりました。

沿革

gloopsのルーツは2005年8月2日にさかのぼります。この日、広告代理店「グローバルメディアソリューション」が設立されました。さらに2008年には、携帯電話向けのSNS「REAL」を開始。このプラットフォームを活用して、2009年3月27日には、渋谷を舞台にしたゲーム『渋谷クエスト』を提供し、人気を集めました。

2010年2月には、モバゲータウンにて『渋谷クエスト』をリリースし、その後も2010年7月には新たなソーシャルゲーム『大乱闘!!ギルドバトル』を開始。同年には、モバゲータウン向けのゲーム開発に本格的に乗り出しました。2011年8月には、Mobageで『大熱狂!!プロ野球カード』をリリースし、その後同年の8月29日に商号をgloopsに変更しました。

2012年4月には新たな経営陣が組織され、同年10月1日にはネクソンがgloopsを完全子会社化しました。この時点での年商は約237億円を記録しました。その後、2013年に池田秀行が新たな代表取締役に就任し、事業のさらなる展開が期待されていました。

しかし、2019年12月にはブラウザゲーム事業を分割し、MYLOOPSとして新たな会社が誕生しました。2020年にはネクソンがgloopsの全株式をジーアールドライブに譲渡し、2021年7月には吸収合併により株式会社gloopsは解散しました。

事業内容

gloopsは当初、広告代理店としてスタートしたのですが、SNSの台頭を受けてインターネット事業へと展開を図ります。特に2010年にリリースした『渋谷クエスト』が大きな転機となり、その後も多くのソーシャルゲームを提供しました。2011年11月には累計会員数が1000万人を超えるなど、急成長を遂げました。

2012年4月には「Partner of the Year 2011」を受賞し、Mobage内での人気を証明しました。しかし、同じ年にコナミデジタルエンタテインメントによる知的財産権侵害の訴訟に巻き込まれるなど、トラブルも抱えていました。

また、gloopsは「とことん野球応援プロジェクト」を展開し、2012年のMLB開幕戦では冠スポンサーとなるなど、様々な企業とのパートナーシップも結びました。特に、オリックス・バファローズや東北楽天ゴールデンイーグルスといった日本のプロ野球球団とのスポンサー契約は注目です。

子会社と関連事業

gloopsは、アメリカにgloops International Inc.、ベトナムにgloops Vietnam Co., Ltd.という子会社を持ち、国際的に事業展開をしていました。また、「大乱闘シリーズ」などの人気ソーシャルゲームを提供し、広く使われていました。

さらに、マンチェスター・ユナイテッドFCといった国際的なブランドとも提携を結んでいることが、gloopsのグローバルな展望を物語っています。これらの活動は、ゲーム制作以外にも広がりを見せています。

gloopsはその短い歴史の中で、数々の挑戦と成功を重ね、最終的には解散という形で幕を下ろしましたが、ソーシャルゲーム市場における影響は今もなお色あせることはありません。

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