RE雨宮

有限会社RE雨宮自動車について

有限会社RE雨宮自動車（アールイーあめみやじどうしゃ）は、千葉県富里市のチューニングショップです。代表である雨宮勇美氏は1946年生まれで、自社のブランド力を高めると共に、モータースポーツ界でも数々の実績を上げてきました。特に、マツダ車を専門にしたパーツ製造・販売に注力しており、SUPER GTや全日本プロドリフト選手権にも積極的に関わっています。

チューニングショップとしての力量

RE雨宮自動車は、古くはシャンテやファミリアに12Aや13Bのロータリーエンジンを搭載した改造車を制作することからスタートしました。法規が今よりも厳しい時期から改造車検に取り組むことで、自社のコンプリートモデル「GReddy」シリーズは、ほとんどの車が車検に合格する成功を収めています。

その外装カスタマイズ技術によって、奇抜なデモカーも数多く誕生しました。例えば、FC型RX-7をワイドボディ化した「GReddy III」、ホンダ・トゥデイに12Aエンジンを搭載し、左ハンドル化した「BOMEX RE TODAY」などがあります。さらに、RX-8を基盤に漫画家の大暮維人がデザインした「Oh!Gre8」というデモカーも評価されています。

RE雨宮自動車は、筑波スーパーラップにおいていくつかの記録も持ち、FR車最速記録や自然吸気車最速記録を保持しています。これらの実績は、同社の技術力の高さを証明しています。

日本国内モータースポーツでの活躍

RE雨宮自動車は、1995年から2010年まで全日本GT選手権（JGTC）に参戦し、数々の成功を収めてきました。完全なプライベートチームとして活動しており、マツダからは部品供給の公式なサポートを受けていませんでした。そのため、レースで使用するエンジンは解体屋から調達しないといけないこともしばしばありました。この困難を乗り越え、操縦性やバランスを重視した車両作りで安定した戦力を持つ車両を提供し、セパンサーキットでは9戦中5勝の成績を上げ、「セパンマイスター」として名を馳せました。

1995年には、FD型RX-7でGT300クラスに初参戦し、以降もさまざまなエンジン仕様やボディカラーを駆使し、チームの成長を遂げました。2006年にはチャンピオンを獲得し、翌年の2007年には資金難に陥るも、チームは挑戦を続け、継続的な成長を見せました。

プロドリフト選手権への関与

RE雨宮自動車は、2004年から全日本プロドリフト選手権（D1GP）に参戦し、FD型RX-7を用いて活動をスタートしました。初年度は未熟なドリフト車両の特性に戸惑い苦戦しましたが、2005年には専属ドライバーの意見を取り入れ、着実に技術を向上させました。その結果、富士スピードウェイでの第6戦で初優勝、シリーズ総合2位にまで登りつめました。続く年も好成績を収め、特に2019年にはシリーズ総合2位という素晴らしい成績を残しました。

結論

RE雨宮自動車は、チューニングショップとしての長い歴史と、モータースポーツにおける数々の成功を誇ります。独自の技術と革新的なデザインで、マツダ車のファンや競技者の心を掴む存在として、今後もその活動を続けていくことでしょう。

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