いみぎむる

いみぎむる（11月29日生まれ）は、兵庫県出身の日本の漫画家、イラストレーターです。ペンネームの由来は本名の漢字をバラしたもので、当初は「イミギムル」とする予定でしたが、韓国人だと誤解されるのを避けるため、平仮名の「いみぎむる」を使用しています。

経歴

小学生の頃から週刊少年ジャンプを愛読し、『ドラゴンボール』、『SLAM DUNK|SLAM_DUNK』、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-|るろうに剣心_-明治剣客浪漫譚-』、『封神演義』などの作品に影響を受け、絵を描く仕事に憧れを抱いていました。特にあずまきよひこの漫画『あずまんが大王』は、漫画家を志す具体的なきっかけとなったと語っており、自身のイラストが雑誌『月刊コミックス電撃大王』の読者コーナーに掲載された経験もあります。

2007年には、電撃のコミック新人賞「電撃コミックグランプリ」を受賞。その授賞式で上京した際、実家にワニブックスの編集者が連絡したことをきっかけに、ワニブックスでデビューしました。商業デビュー作は、漫画『キミに幸アレ!!』シリーズです。

2011年2月からは『月刊コミックガム』にて『サイトーくんは超能力者らしい』を連載。2012年10月からは『電撃マオウ』で『この美術部には問題がある!』の連載を開始しました。この作品は2016年にアニメ化され、2021年8月時点でシリーズ累計100万部を達成する人気作となっています。

2020年2月には、12年間の画業をまとめた初の画集『いみぎむる ART WORKS fruits』を刊行。2024年11月には『このライトノベルがすごい！2025』イラストレーター部門で1位を獲得し、その実力が広く認められました。

作品リスト

漫画作品

連載

『キミに幸アレ!!』（『月刊コミックガム』2007年 - 2009年）
『サイトーくんは超能力者らしい』（『月刊コミックガム』2011年 - 2013年）
『この美術部には問題がある!』（『電撃マオウ』2012年 - 連載中）

読み切り

『ハナヤマタ』のアンソロジー寄稿作品（原作：浜弓場双、『ハナヤマタ アンソロジーコミック』2014年）
『ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス』のアンソロジー寄稿作品（『ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス 電撃コミックアンソロジー』2014年）
Poetic justice（原作：Spider Lily、『リコリス・リコイル 公式コミックアンソロジー リロード』2022年） - 『リコリス・リコイル』のアンソロジー寄稿作品。カバーイラストも担当。
Baby squirrel（原作：Spider Lily、『リコリス・リコイル 公式コミックアンソロジー リロード 2』2023年） - 『リコリス・リコイル』のアンソロジー寄稿作品。カバーイラストも担当。
Short story collection（原作：Spider Lily、『リコリス・リコイル 公式コミックアンソロジー リロード 3』2023年） - 『リコリス・リコイル』のアンソロジー寄稿作品。カバーイラストも担当。

イラスト

『いいんちょ。』7巻付属小冊子（2015年）イラスト寄稿
『Fate/Grand Order|Fate_Grand Order』（ゲーム、2015年）公式イラストレーター
『Fate/Grand Order|Fate_Grand Order 電撃コミックアンソロジー10』（2017年）カバーイラスト
『世界か彼女か選びます！』（『世界か彼女か選べない』4巻付属フルカラー小冊子、2018年）イラスト寄稿
『負けヒロインが多すぎる！』（著者：雨森たきび、ガガガ文庫、2021年）

書籍

漫画単行本

『キミに幸アレ!!』ワニブックス〈ガムコミック〉2008年 - 2009年、全2巻
『サイトーくんは超能力者らしい』ワニブックス〈ガムコミックプラス〉2011年 - 2013年、全4巻
『この美術部には問題がある!』アスキー・メディアワークス〈電撃コミックスNEXT〉2013年 - 刊行中、既刊15巻

画集

『いみぎむる ART WORKS fruits』KADOKAWA、2020年2月27日発売

その他

『まったく最近の探偵ときたら』1巻（2016年）帯コメントとイラスト
『ナギナミちゃんねる』（XTuberグループ、2019年）キャラクターデザイン
『御利益プロジェクト』（地域活性化施策、2020年）キャラクターデザイン
* 『リコリス・リコイル』（テレビアニメ、2022年）キャラクターデザイン




いみぎむるは、少年漫画の影響を受けつつも、独自の画風で多くのファンを魅了しています。漫画作品だけでなく、イラストレーターとしても幅広い分野で活躍しており、今後の活動も期待されています。

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