お札と切手の博物館

お札と切手の博物館について

お札と切手の博物館は、東京都北区王子に位置する、国立印刷局が運営する紙幣と切手に関する専門博物館です。この博物館では、紙幣と切手の歴史、製造技術、偽造防止技術など、多岐にわたるテーマを深く掘り下げています。

展示内容

1階展示室

1階展示室は、「偽造防止技術の歴史」をテーマに、紙幣の偽造を防ぐための様々な印刷技術に焦点を当てています。展示は以下の3つのセクションで構成されています。

原版製作：紙幣の元となる原版を作る技術を紹介します。
製版技術（複製技術）：原版から紙幣を複製する製版技術を解説します。
印刷方式：様々な印刷方式が、偽造防止にどのように貢献しているかを示します。

特に注目すべきは、近代的な紙幣の偽造防止技術を象徴する「チャップマン彩紋彫刻機」です。現存数が非常に少ない貴重な機械を間近に見ることができます。また、偽造防止技術体験コーナーでは、マイクロ文字や特殊発光インキの効果を実際に体験できます。

2階展示室

2階展示室では、歴代の紙幣や切手約700点が展示されており、社会の変化や技術の進歩に伴うデザインの変遷を辿ることができます。また、世界の珍しい紙幣や切手、国立印刷局が製造する官報、日本国旅券、収入印紙、さらには紙幣製造と密接な関わりを持つ銅版画など、多様な資料が展示されています。

沿革

博物館の歴史は、1971年に大蔵省印刷局創立100周年を記念して、東京都新宿区市ヶ谷の市ヶ谷センター敷地内に開館したことから始まります。その後、2003年4月には独立行政法人国立印刷局の運営となり、2010年12月19日には事業仕分けによって一時休館を余儀なくされました。しかし、2011年3月には国立印刷局王子工場に隣接する現在の場所に移転し、再開館を果たしました。

アクセス

博物館へのアクセスは非常に便利です。

JR京浜東北線：王子駅下車（中央口）から徒歩5分
東京メトロ南北線：王子駅下車（1番出口）から徒歩5分
都電荒川線：王子駅前下車から徒歩5分

まとめ

お札と切手の博物館は、紙幣と切手の歴史や技術を深く知ることができる貴重な場所です。展示を通じて、普段何気なく使っている紙幣や切手が、高度な技術と歴史的背景を持つことを実感できるでしょう。ぜひ一度訪れて、その魅力を体験してみてください。

関連情報

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貨幣史
* お札と切手の博物館

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