カネコ

カネコ株式会社（KANEKO Co.,Ltd.）

会社概要

カネコ株式会社は、日本におけるIT関連の企業で、主にコンピューターゲームの製作を行っています。1980年6月25日に東京都練馬区で設立され、当初は金子製作所という名称でした。

1983年には本社を東京都三鷹市に移転し、1996年に現在の社名に変更しました。2000年の4月には営業拠点を渋谷区へと移し、2018年時点での本社は千代田区麹町に存在しています。

創業当初から成長まで

カネコは創業当初、応用電子機器や家庭用医療機器の開発・製造・販売を手掛けていましたが、1982年頃からはタイトーの下請けとしてコンピュータゲームの開発に着手しました。1990年以降は自社ブランド「KANEKO」名義でアーケードや家庭用ゲームを展開しました。しかし、2000年以降は新作のリリースは行われていません。

事業の移り変わり

カネコは、かつてアーケードゲーム基板「スーパーカネコノバシステム」の特許を巡って、日立グループと法的な争いを繰り広げました。この件に関する情報は、自社のウェブサイトにおいて公開されていましたが、2004年8月を最後にアップデートが止まり、現在そのサイトにもアクセスできません。

1999年には資金難が問題となり、2000年にはゲーム部門からの全面撤退を余儀なくされました。それに伴い、営業拠点を再度移動させることとなりました。以前の本社ビルにはゲームセンター「FRONT ROW」が併設されており、エフエムむさしのの番組が放送されていた時期もありました。

2016年にはドメインを変更し、ウェブサイトを復活させたものの、事業内容はオンラインゲームの配信サービスやシステムソリューション、ソフトウェアの販売など多岐にわたる内容にシフトしています。ただし、先述の係争については一切触れられていません。

経営の変遷

創業者であり代表取締役だった金子浩氏は2005年に退任し、その後すべての取締役が退任することになりました。このため、カネコは事実上の休眠状態に入りましたが、2014年に新たな取締役が選任され、金子氏が再び代表取締役となりました。しかし、2014年11月に金子氏が亡くなると、松元哲氏がその後継者として選任されました。

2017年2月には松元氏が詐欺の疑いで逮捕され、会社の運営が再び不透明となりました。5570番地に移転される以前は、平河町のビルを本社として使用していました。

代表的な作品

カネコは数多くのアーケードゲームを製作してきました。1982年にリリースされた「フライボーイ」を皮切りに、タイトーとの提携により多くのヒット作を生み出しました。1990年代には「ギャルズパニックシリーズ」や「エアバスター」などが登場し、家庭用ゲーム市場でもしっかりとした足跡を残しました。特に、「エアロブラスターズ」はメガドライブ版やPCエンジン版が広くプレイされる人気となりました。

まとめ

カネコは多くの注目を集めながらも、近年はその経営状況や先行きに疑問を抱かせるような事例が続いています。それでも、創業当初からゲーム業界において果たした役割は評価されています。

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