このまま君だけを奪い去りたい

DEENの代表曲「このまま君だけを奪い去りたい」：誕生から現在まで

DEENのデビューシングル「このまま君だけを奪い去りたい」は、1993年11月21日にリリースされ、同グループ最大のセールスを記録した大ヒット曲です。NTTドコモのポケットベルCMソングに起用されたことも、その成功に大きく貢献しました。しかし、この楽曲の誕生秘話には、意外な経緯があります。

元々はWANDSのシングル「時の扉」の両A面として企画されたこの曲は、タイアップ先からの都合でボーカルを変更せざるを得ない事態に。そこで白羽の矢が立ったのが、当時新たなボーカル候補として注目を集めていた池森秀一でした。彼の歌声がDEEN結成のきっかけとなり、この曲が彼らのデビューシングルとして世に出ることになったのです。

楽曲の持つ切なくも力強いメロディーと、池森秀一の歌声が見事に融合した「このまま君だけを奪い去りたい」は、多くのリスナーの心を掴み、瞬く間に人気曲となりました。その後も、2005年10月26日には31stシングル「このまま君だけを奪い去りたい/翼を広げて」としてリアレンジされたセルフカバーがリリースされるなど、長く愛され続けています。

収録アルバムとカバー

「このまま君だけを奪い去りたい」は、数多くのDEENのアルバムに収録されています。代表的なものとしては、『DEEN』『SINGLES+1』『Ballads in Blue〜The greatest hits of DEEN〜』『Love II 〜memory of melody〜』『DEEN PERFECT SINGLES +』『Eternal-the best love songs of male-』などがあります。さらに、ベストアルバムやライブアルバムにも収録されており、DEENの楽曲の中でも特に重要な位置を占めていることが分かります。

また、この楽曲は多くのアーティストによってカバーされています。その中には、AIK、今井ゆうぞう、織田哲郎、島谷ひとみ、ビューティーこくぶ、WANDS、Ms.OOJA、DAIGO、Uru、笠間淳といった、ジャンルも世代も異なる様々なアーティストが含まれます。彼らの個性豊かな解釈によって、この曲が新たな魅力を放ち、世代を超えて愛され続けていることが分かります。

カップリング曲「DREAMIN'」

シングルのカップリング曲として収録されている「DREAMIN'」も、注目に値します。この曲は、元々は池森秀一がソロで歌った関西テレビ系列「ウーマンドリーム」の挿入歌であり、アルバム『ウーマンドリーム オリジナルサウンドトラック』にも収録されています。

この楽曲は、後にDEENのアルバム『Another Side Memories〜Precious Best〜』にも収録され、DEENの初期楽曲を知る上で重要な一曲となっています。

まとめ

「このまま君だけを奪い去りたい」は、DEENのデビューシングルとして、彼らの代表曲であり、日本の音楽史においても重要な位置を占める一曲と言えるでしょう。その誕生秘話、多くのアーティストによるカバー、そして長年に渡る人気と、様々な側面から見ていくことで、その魅力をより深く理解することができるはずです。 この楽曲が持つ普遍的な魅力は、これからも多くの人々の心を掴み続け、日本の音楽シーンに大きな影響を与え続けることでしょう。

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