ご両人登場

『ご両人登場』：著名人夫婦の素顔に迫るトーク番組

『ご両人登場』は、1967年11月7日から1973年9月25日まで日本テレビ系列で放送された人気トーク番組です。桂米朝氏を司会に迎え、毎回著名人夫婦をゲストに招き、結婚のエピソードや夫婦生活のあれこれについて語り合う、公開形式の番組でした。

番組の魅力は、桂米朝氏の巧みな話術によって、ゲストの飾らない素顔や人間味あふれる一面を引き出していた点にあります。著名人夫婦の知られざるエピソードや、普段は見られない夫婦間の温かいやり取りは、多くの視聴者を魅了しました。結婚秘話はもちろんのこと、夫婦間の苦労話や、日々の生活におけるユーモラスな出来事など、多岐にわたる話題が取り上げられ、幅広い年齢層の視聴者から支持を得ていました。

放送時間は、当初は毎週火曜日の22時30分から23時00分でしたが、1972年4月からは月曜日の22時00分から22時30分に、そして同年1973年4月からは再び火曜日の22時30分枠に戻りました。ただし、この時放送時間は5分短縮され、22時55分までとなりました。

番組は日本テレビを制作局として、全国の系列局で放送されました。1968年10月時点の情報では、北日本放送と福井放送でも放送されていたことが確認できます。放送地域は番組の長期に渡る人気を反映していると言えるでしょう。

『ご両人登場』は、単なるトーク番組にとどまらず、当時の人々の結婚観や家族像を映し出す、社会的な側面も持っていました。夫婦間のコミュニケーションや、パートナーシップのあり方について考えるきっかけを提供した番組でもあったと言えるでしょう。

興味深いことに、2015年には『笑点』でこの番組にまつわる出来事が発生しました。林家たい平さんが「座布団十枚」を獲得し、賞品として日本テレビ麹町社屋地下3階の鍵が贈呈されました。そこでたい平さんは、番組関連の資料を探し出すというミッションを受け、番組に出演した桂歌丸氏と妻の椎名冨士子氏の写真を発掘。翌週の『笑点』で公開され、歌丸氏も驚きを隠せない様子でした。このエピソードは、番組が長年視聴者に愛され、記憶に残る番組であったことを改めて示しています。

『ご両人登場』は、その後のトーク番組にも大きな影響を与えました。例えば、日本テレビ系列で放送された『三枝の爆笑夫婦』は、『ご両人登場』と同様に著名人夫婦をゲストに招き、トークを展開する番組として知られています。この番組は『ご両人登場』の系譜を受け継ぎ、さらに発展させた番組と言えるでしょう。

『ご両人登場』は、長年放送された人気トーク番組として、多くの視聴者に愛され、日本のテレビ史に名を残す番組の一つと言えるでしょう。著名人夫婦の素顔に迫る、その温かくも深い内容に、現代の視聴者もきっと共感できるはずです。番組が終了してからも、その影響は様々な形で現代に受け継がれていると言えるでしょう。

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