さいたま市立浦和博物館

さいたま市立浦和博物館：歴史と文化を伝える緑区の拠点

さいたま市立浦和博物館は、埼玉県さいたま市緑区三室に位置する市立博物館です。長年にわたり、地域の歴史と文化を保存・展示する重要な役割を担ってきました。その歴史は古く、1959年4月1日、浦和市立郷土博物館として開館しました。当初は玉蔵院の境内にある二十三夜堂を仮の館舎として使用していましたが、その後、移転を重ね、現在の場所へと落ち着きました。

1967年には、別所沼公園にあった埼玉県立美術館（現・埼玉県立近代美術館）の一室を間借りする形で一時的に移転。その後、1971年から新館建設に着工し、1972年6月1日に現在の場所に落ち着いたのです。

現在の博物館の建物は、旧埼玉師範学校（現在の埼玉大学）の校舎であった鳳翔閣を復元したものです。鳳翔閣は、明治天皇の行幸の際に三条実美によって命名された由緒ある建物で、その外壁の一部が忠実に再現されています。興味深いことに、浦和レッズのエンブレムにも鳳翔閣のデザインが用いられているため、地元住民にとって強いシンボルとなっています。

1981年には博物館法に基づき登録博物館となり、その信頼性と専門性を高めました。1995年には鴻沼資料館を分館としていましたが、2001年のさいたま市誕生に伴い、博物館の名称が現在のものに変更され、鴻沼資料館はさいたま市浦和くらしの博物館民家園に移管されました。2022年には、さいたま市景観重要建造物に指定されるなど、その建築的価値も高く評価されています。

展示内容

博物館内では、さいたま市の歴史や文化に関する様々な資料が展示されています。特に、博物館の建物自体が歴史的建造物である鳳翔閣は、重要な展示物と言えるでしょう。そのほかにも、見沼通船で使われていた船の模型や、昔の生活用具など、地域の歴史を伝える貴重な資料が数多く収蔵されています。これらの資料を通して、来場者はさいたま市の豊かな歴史と文化に触れることができます。

鳳翔閣は、浦和市中心部（現在の浦和区）から一部の材料を用いて移築されたもので、現在、国の登録有形文化財への登録を目指しています。その歴史的価値の高さを示すように、2022年にはさいたま市景観重要建造物にも指定されています。

アクセスと開館情報

さいたま市立浦和博物館は、公共交通機関を利用して容易にアクセスできます。JR京浜東北線北[[浦和駅]]、さいたま新都心駅、浦和駅、東[[浦和駅]]から東武バスまたは国際興業バスでアクセスできます。詳しいバス路線については、博物館のウェブサイトや案内図でご確認ください。

開館時間は9:00から16:30までです。休館日は毎週月曜日（祝日・振替休日を除く）、祝日・振替休日の翌日、年末年始（12月28日～1月4日）、その他臨時休館日があります。入館料は無料なので、気軽に訪れることができます。

まとめ

さいたま市立浦和博物館は、地域の歴史と文化を深く理解するための貴重な施設です。歴史的建造物である鳳翔閣、そして数多くの貴重な資料を通して、さいたま市の魅力を再発見できる場所と言えるでしょう。無料開館でアクセスも便利なので、ぜひ一度足を運んでみてください。

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