さいたま水族館

さいたま水族館

さいたま水族館は埼玉県羽生市に位置し、1983年に開館しました。この水族館は主に淡水魚を専門に扱っており、埼玉県内に生息する87種類の魚のうちおよそ70種類を展示しています。また、両生類や爬虫類、甲殻類といった約130種類、1200点の生物を館内で見ることができます。展示スタイルは、荒川の上流から河口部までの流れを再現しており、訪れる人々は水の流れる様子を楽しみながら自然環境について学ぶことができるようになっています。

展示内容の詳細

水族館では「あい」と呼ばれる埼玉県の天然記念物に指定されているミヤコタナゴや、埼玉県の「県の魚」であるムサシトミヨを含む特異な魚種の展示が行われています。これらの魚は元荒川にのみ生息し、その特異性が強調されます。さらに、世界中の熱帯魚も展示されており、多様な水生生物に触れることができます。

加えて、外来種として知られるオオクチバスやコクチバス、ブルーギルも展示されており、これによって学校の授業や家族連れの学びの場としての役割も担っています。

館内には庭池があり、ソウギョやアオウオ、コイ、ニシキゴイに餌を与える体験も可能です。特に2021年からは、館内で唯一の哺乳類、コツメカワウソが見られる「カワウソの渓流」が新たにオープンし、訪問客は水中でのカワウソの姿を楽しむことができます。

周辺環境と施設

本館は羽生水郷公園内に位置しており、園内には美しい菖蒲田や修景池が整備されています。また、国内でも珍しいムジナモの自生地が存在する宝蔵寺沼も近くにあり、自然を愛する人々には魅力的なスポットとなっています。

事故と不祥事

過去には様々な問題も発生しています。2014年には大量の魚が死ぬ事件があり、それに関与したとされる元職員が逮捕され、裁判でも懲役刑を受けるという事態が起こりました。また、同年には窓ガラスが壊される事件や、火事によって多くの魚が死ぬ事故も発生しました。ミヤコタナゴなど、国の天然記念物や希少生物も被害を受け、飼育されていた生物の数が大きく減少しました。

アクセス情報

さいたま水族館は、埼玉県道366号三田ヶ谷礼羽線沿いに位置し、アクセスも良好です。車の場合は東北自動車道の羽生ICから約3km、駐車場は無料で利用できます。公共交通機関を利用する場合、東武伊勢崎線の羽生駅または加須駅からタクシーで約15分、あい・あいバスでもアクセス可能です。

入館情報

入館料金は一般400円、特別展開催中は500円、小中学生は100円、特別展開催中は200円です。6歳未満や障害者手帳を提示する方は無料となっております。開館時間は9:30から17:00までで、12月から翌年2月は16:30までとなっています。休館日については不定休ですが、最新の情報は公式ホームページで確認できます。


水族館は自然と触れ合い、学びを深める貴重な場所であり、訪れる全ての人々に様々な体験と感動を提供しています。

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