さがみ信用金庫

さがみ信用金庫は、神奈川県小田原市に本店を置く協同組織金融機関です。地域のお客様や中小企業の皆様との相互扶助を基本理念とし、地域社会の発展に貢献することを目指しています。

同じ神奈川県内に営業基盤を持つかながわ信用金庫、平塚信用金庫とは、「TRIbank（トライバンク）」という名称で強固な連携関係を築いています。この提携により、ATMの相互利用手数料優遇など、お客様の利便性向上を図るとともに、共同での地域貢献活動などにも取り組んでいます。

本店所在地である小田原市の指定金融機関としても重要な役割を担っており、横浜銀行、スルガ銀行とともに輪番制で公金収納などの業務を行っています。

沿革

さがみ信用金庫の長い歴史は、その前身である「有限責任小田原信用購買組合」が1925年10月20日に開業したことに始まります。その後、組織形態や名称の変更を経て、1952年4月1日には信用金庫法に基づき「小田原信用金庫」として新たなスタートを切りました。

現在の「さがみ信用金庫」が誕生したのは、1992年9月28日のことです。この日、小田原信用金庫は、足柄信用金庫と合併し、名称をさがみ信用金庫と改めました。足柄信用金庫は、1929年設立の「有限責任松田商工信用組合」をルーツとし、1971年には「足柄信用金庫」と名称変更して地域に貢献していましたが、小田原信用金庫との合併により、より広範な地域をカバーする信用金庫となりました。

その後も組織の強化を進め、1998年9月28日には、箱根信用金庫と合併しました。箱根信用金庫は、1933年に「保証責任温泉村信用組合」として発足し、1952年に信用金庫として地域金融の一翼を担っていましたが、さがみ信用金庫との統合により、経営基盤を強化しました。

さらに、2000年11月13日には、西相信用金庫から事業を譲り受けました。西相信用金庫は、1920年設立の「有限責任湯河原信用組合」と1924年設立の「有限責任真鶴信用組合」が1951年に合併して成立した信用組合を母体とし、1952年に信用金庫となっていましたが、その事業はさがみ信用金庫に引き継がれました。これらの合併や事業譲受により、さがみ信用金庫は現在の営業地区と体制を確立しています。

金融サービスの提供においては、新しい技術の導入も進めています。2021年10月11日からは、磁気の影響を受けにくい新しい通帳であるHi-Co通帳の取扱いを開始し、お客様の利便性向上を図っています（ただし、Hi-Co通帳に対応していない信用金庫ATMでは利用できない場合があります）。

営業地区

さがみ信用金庫の営業地区は、神奈川県を中心に、静岡県の一部地域に及んでいます。神奈川県では、以下の市や郡を主要な営業エリアとしています。

小田原市、南足柄市、秦野市、伊勢原市、平塚市
足柄上郡（松田町、山北町、大井町、開成町、中井町）
足柄下郡（湯河原町、真鶴町、箱根町）
中郡（大磯町、二宮町）
茅ヶ崎市、藤沢市、鎌倉市、厚木市
相模原市（旧津久井町、旧相模湖町、旧城山町、旧藤野町を除く一部地域）
逗子市、横須賀市

静岡県においては、以下の市を営業地区としています。

御殿場市、熱海市

子会社・関連会社

さがみエステートエージェンシー株式会社
信陽ビジネスサービス株式会社

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