そぼろ

そぼろとは、牛、豚、鶏などの挽肉、魚肉やエビを茹でてほぐしたもの、あるいは溶き卵などを、そのまま、または調味して、水分がなくなるまで炒ってパラパラにした状態の食品を指します。

そぼろの用途

そぼろは、そのまま白米にのせて食べるのが一般的な食べ方です。また、お弁当の具材や、寿司の材料としても活用されます。鶏肉のそぼろを大根やカボチャの煮物に使った「そぼろ煮」もよく知られています。

そぼろの種類

そぼろには、様々な種類があります。肉の種類によって、鶏そぼろ、豚そぼろ、牛そぼろなどがあります。また、魚介類のそぼろもあり、エビそぼろなどが知られています。味付けも様々で、醤油や砂糖を使った甘辛い味付けのものが一般的ですが、塩味や味噌味のものもあります。地域や家庭によって、独自の味付けがされている場合も多く、そのバリエーションは豊富です。

そぼろの語源

そぼろの語源は、「粗朧（そおぼろ）」であると言われています。「おぼろ」とは、そぼろよりもさらに細かくほぐしたものを指します。田麩（でんぶ）は、代表的なおぼろの一つです。芝海老のおぼろは、伝統的な江戸前寿司には欠かせないネタの一つであり、寿司屋の玉子焼きの原料としても使われます。

「おぼろ」との違い

「おぼろ」という言葉は、そぼろの語源である「粗朧」の他に、おぼろ昆布（薄く削った昆布）、おぼろ豆腐（固まりかけの豆腐）、おぼろ饅頭（皮を剥いた饅頭）など、様々な意味で使われます。これらのおぼろは、そぼろの語源である「粗朧」とは意味合いが異なります。

浦上そぼろについて

長崎県の郷土料理である浦上そぼろは、豚肉とゴボウなどの野菜を炒めた和風の料理です。浦上そぼろを略して「ソボロ」と呼ぶこともありますが、本項で解説しているそぼろとは異なる料理です。

関連する料理・食品

田麩（でんぶ）
塩そぼろ
肉末焼餅
肉燥飯
* 浦上そぼろ

そぼろは、手軽に作れてアレンジも豊富なため、家庭料理やお弁当で広く活用されています。ぜひ、様々なそぼろ料理を試してみてください。

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