びわ湖バレイ

びわ湖バレイ

びわ湖バレイは、滋賀県大津市にあるスキー場で、比良山地に位置します。このスキー場は、京都市の山科から車で約20分の距離にあり、六甲山人工スキー場を除けば京阪神地区から最も近いスキー場です。

概要

このスキー場は、ゲレンデから琵琶湖を見渡すことができ、その美しい景観から多くのスキーヤーや観光客が訪れます。特に蓬莱山の頂上からは、京都市を含む京都盆地の素晴らしい眺望を楽しむことができます。スキー場へのアクセスは、山麓にある駐車場からロープウェイを利用するため、スキー初心者でも気軽に訪れることができます。ロープウェイを降りた後、リフトに乗らずに滑降できるコースもあり、スキーを始めたばかりの人には特におすすめです。

ゲレンデは比良山地の尾根に広がっており、打見山から蓬莱山にかけての広い稜線上に複数のコースが設けられています。ホーライゲレンデを除いて、他のコースはやや狭めですが、都市近郊型のスキー場としては十分な規模と難易度があり、初級者や中級者に人気があります。特に打見ゲレンデは初心者に適しており、週末には多くの人で賑わいます。一方で、近年は積雪不足の影響もあり、一部コースが制限されることがあります。ホーライゲレンデは広くてリフトの輸送力が高いものの、吹きさらしのため強風でコースが閉鎖されることも留意が必要です。

オフシーズンには高原公園として利用され、ロープウェイは比良山系の登山者にも利用されています。1999年からは観賞用のスイセン畑が設置されており、夏季には屋外アトラクション「ジップラインアドベンチャー」が導入され、2016年には新しい展望施設「びわ湖テラス」が開業しました。2018年には特別席とカフェを備えた「North Terrace」がオープンし、「びわ湖テラス」の人気により来場者数は増加の一途を辿っています。

歴史

びわ湖バレイの歴史は1962年にさかのぼります。当時、産業経済新聞社の水野成夫が新聞経営の秘訣としてプロ野球とレジャーランドの経営を学び、比良山にスキー場の開設を計画しました。1965年に「サンケイバレイ」として開業し、その際には全長約2kmのカーレーターが導入されました。その後、1975年にはカーレーターに替わってゴンドラリフトが導入され、移動時間が大幅に短縮されました。

2006年には運営会社が長期にわたり債務超過となり、スキー場の運営がニューカートリッジグループに移管されました。2008年には新しい大型ロープウェイが導入され、秒速12 mで運行することができるようになりました。その後も、施設の改修や新たなサービスが導入され続け、より多くの人々が訪れるスキー場へと成長しています。

コース

びわ湖バレイには、様々な難易度のコースが用意されており、初心者から上級者まで楽しむことができます。スキーやスノーボードを楽しむための環境が整っており、四季折々の美しい自然の中で思い出に残るスキー体験を提供しています。

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