りあるキッズ

りあるキッズ：M-1ファイナリストの軌跡と、それぞれの現在

1996年5月に結成され、2014年8月に解散したお笑いコンビ、りあるキッズ。2003年のM-1グランプリ決勝進出という輝かしい実績を持つ彼らは、若くしてその名を全国に知らしめました。メンバーである安田善紀さんと長田融季さん、それぞれの経歴や現在の活動について詳しく見ていきましょう。

安田善紀：多様な活動と奈良への帰郷

ボケとネタ作りを担当していた安田善紀さんは、奈良県橿原市出身。179cmの長身と51kgという華奢な体格が特徴です。阪神タイガースとプロレス好きという一面も持ち合わせています。20歳を過ぎてから急激な声変わりを経験し、低い声がトレードマークとなりました。

関西大学社会学部を卒業後、東京で派遣会社勤務を経験。りあるキッズ解散後はピン芸人として活動を開始し、「りあるキッズ安田」や「安田善紀」名義で舞台に立ちます。濱田ツトムさんとの漫才ユニット「閃光少女」や、三浦二郎さんとのユニット「ミッションモード」など、様々な活動に挑戦しました。

かつてはバイセクシャルを公言していましたが、後に否定しています。2023年末には地元奈良へ帰郷し、2024年2月8日からは奈良県住みます芸人として活動を開始。さらに、講談師としても新たな境地を開拓しています。

長田融季：借金問題からの再起とYouTubeでの活躍

ツッコミ担当の長田融季さんは、大阪府大阪市出身。だんじり祭への深い愛情を持ち、自らも祭りに参加するほど熱心です。レゲエ好きが高じて、学生時代に音楽グループを結成した経験も。競艇、サーフィン、ゴルフ、野球、ゲームなど、多様な趣味も持っています。

競艇専門チャンネルのMCも務めた経験があり、阪神タイガースとオリックス・バファローズの熱狂的なファンとしても知られています。2011年に結婚、子供が誕生するも、2014年に離婚。同年、自身の借金問題によりりあるキッズは解散、吉本興業を退社しました。

その後、東京へ上京し、再婚。現在はサーフィンを愛して湘南で暮らしています。2021年2月に約7年ぶりにTwitterを再開、YouTubeチャンネルを開設し、精力的に活動。自身のラジオ番組『長田融季の生ごみラジオ』では、高い人気を獲得しています。2023年にはコンビ解散後初のツアーを開催するなど、精力的に活動を続けています。2024年4月からは、徳島県ローカル芸人・古谷健太さんとのトーク番組『おしゃべりバラエティ いっしょ!』をYouTubeで配信開始しています。

りあるキッズの経歴：10代でのM-1ファイナリスト

りあるキッズは、1996年、テレビ番組「輝く日本の星! 次代のダウンタウンを創る」がきっかけで結成されました。当時、安田さんは「ダブル関西」、長田さんは「アップダウン」という別のコンビで出演しており、安田さんが「未来の松本人志」、長田さんが「未来の浜田雅功」として選ばれたというエピソードがあります。さらに、長田さんは3歳の時に『4時ですよーだ』に出演していたことも明かされています。

1998年に吉本興業に所属。長田さんは映画『岸和田少年愚連隊 望郷』で主演を務めるなど、俳優としても活動。2001年にはNHKドラマ「幻のペンフレンド2001」、2002年にはNHK連続テレビ小説「まんてん」に出演。2003年には、うめだ花月が再オープンしたことで常時出演できる舞台を得ます。

同年、M-1グランプリ2003で決勝進出。現役高校生でありながら、結成8年目を迎えていた彼らは、正統派のしゃべくり漫才で審査員を魅了し、島田洋七さんからは絶賛されました。この時、彼らは10代ファイナリストという史上初の快挙を成し遂げました。2005年にはNHKの古代史ドラマスペシャルにも出演しています。

2014年、安田さんの勤務先での問題と長田さんの借金問題が重なり、解散に至りました。

数々の賞レースでの活躍とメディア出演

りあるキッズは、M-1グランプリ以外にも多くの賞レースで活躍しました。マンザイ新人コンクール、ABCお笑い新人グランプリ、上方[[漫才大賞]]などで受賞歴があり、その実力は折り紙付きです。

テレビ番組では、『爆笑オンエアバトル』『ごきげん!ブランニュ』『オールザッツ[[漫才]]』『たけしの誰でもピカソ』など数多くの番組に出演。NHKの連続テレビ小説にも出演するなど、幅広い活躍を見せています。長田さんは『めざせ新鋭マスター ゴールドラッシュ』でMCを務めるなど、バラエティに富んだ活動を展開していました。

それぞれの現在と未来

解散後も、安田さんと長田さんはそれぞれ新たな道を歩んでいます。安田さんは奈良で住みます芸人として地域に貢献しながら、講談師としても活動。長田さんはYouTubeやラジオで人気を集め、全国ツアーを開催するなど、精力的に活動しています。

かつてM-1グランプリで旋風を巻き起こした2人が、これからもどんな活躍を見せてくれるのか、期待せずにはいられません。それぞれの持ち前の才能と努力で、更なる高みを目指していくことでしょう。

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