アラクサラネットワークス

アラクサラネットワークス株式会社の概要

アラクサラネットワークス株式会社（英名：ALAXALA Networks Corporation）は、神奈川県川崎市に本社を構え、ネットワーク機器の開発、製造、販売を担当する企業です。2004年10月の設立以来、家電や情報通信の分野で重要な役割を果たしてきました。

設立の背景

アラクサラは、日立製作所と日本電気の合弁会社として設立されました。2004年6月、両社は高性能なルータやL3/L2スイッチの開発、設計、製造、販売を行う合弁事業の設立に合意、同年10月にアラクサラネットワークス株式会社が誕生しました。設立直後の12月にはアライドテレシスホールディングとの業務契約を結び、ネットワーク市場での地位を固めました。

沿革の主な出来事

アラクサラネットワークスは、設立から現在にかけて多くの重要な出来事がありました。2005年にはアラクサラコラボレーションセンターを開設し、技術交流を促進しました。2007年3月、同社は関西・中部オフィスを大阪市に開設し、サービスエリアを拡大。また、2012年には自社製品のソフトウェアに関する不具合が発生し、東京証券取引所の基幹システムが影響を受けるという事態もありました。

さらに、同社は2016年にトーテックアメニティ及びFFRIと共同でサイバー攻撃の自動防御ソリューションを開発する契約を結び、次の年にはブレインズテクノロジーとコラボレーションし、機械学習を活用した異常検知ソリューションの検証にも挑みました。特に2018年には、日立製作所が保有する全株式を日本産業パートナーズ（JIP）に譲渡しました。

社名の由来

「アラクサラ」の名は、ラテン語の「ALA（翼）」に由来し、顧客と企業の結びつきを象徴するデザインが組み込まれています。2つの翼が「X」で結ばれている様子は、ネットワークの基本性能を示し、製品を通じて顧客との強固な関係を結ぶ意義が込められています。また、社名は前後どちらからも同じ読み方をするという特徴を持っています。

事業展開

アラクサラはファブレスモデルを採用しており、製造は外部パートナーである日立製作所に委託しています。自社製品の多くはNetBSDで稼働し、ユーザーインターフェース上ではUNIXコマンドが使用可能です。これにより、利用者は製品を柔軟に調整することができます。さらに、同社は技術者向けの資格認定制度を設け、合格者には認定証が発行され、自身の技術力を証明することが可能です。

環境への取組

アラクサラネットワークスは、品質マネジメントおよび環境マネジメントシステムについて、ISO9001およびISO14001の認証を取得しており、持続可能な運営を心がけています。品質の向上と環境への配慮は、現代のビジネスにおいて重要な要素として位置付けられています。

アラクサラネットワークスは、今後も技術革新を続け、ネットワークの未来を切り開く存在であり続けることを目指しています。

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