アルバ・メイラ

アルバ・メイラ：暁の悪魔の軌跡

アルバ・メイラは、SNKの対戦型格闘ゲーム『KOF MAXIMUM IMPACT』（以下『MI』）シリーズを彩る魅力的なキャラクターです。佐藤佑暉さんが担当する彼の声は、キャラクター像をより鮮やかに彩っています。

ストリートギャングのリーダー、そして孤独な過去

『MI』シリーズの主人公であるアルバは、ストリートギャング「サンズ・オブ・フェイト」の若きリーダー、そして現在のキングです。「暁の悪魔」の異名を持つ彼は、双子の弟、ソワレ・メイラと共に数々の戦いを繰り広げます。3歳の時に両親を失い、施設で育ったアルバは、14歳で施設を飛び出し、ヨーロッパからアメリカへと放浪の旅を続けました。サウスタウンにたどり着いた彼は、荒んだ心を抱え、人への不信感を募らせていました。しかし、フェイトとの出会いが彼の人生を大きく変えます。

変化と成長：荒くれ者から紳士へ

初期のアルバは荒々しい口調で話すこともありましたが、『MI2』以降は紳士的で礼儀正しい振る舞いを見せるようになります。一人称も「俺」から「私」へと変化し、女性には丁寧な言葉遣いを心がけるようになりました。ミニョン・ベアールに対しては「お嬢ちゃん」と呼びかけ、その子供っぽさをたしなめる一面も見せます。『The King of Fighters: Another Day』では、子供を家まで送るなど、優しい一面も垣間見えます。トレードマークのサングラスはフェイトの教えによるもので、特定のコスチュームでは素顔を見ることができます。その顔立ちは、双子の弟であるソワレと瓜二つです。

研鑽を積んだ格闘スタイル

アルバは中国拳法（我流）をベースに、気功も操る格闘家です。KOFシリーズの主人公の中では珍しく、炎属性の技を持たないのが特徴です。少年時代はサウスタウンのチャイナタウンに通い、見よう見まねで拳法を学びました。その才能は、リー・パイロンを驚嘆させ、李香緋からも熱心な指導を受けるほどでした。

因縁と未練：フェイトの死と宿敵たち

フェイトの死は、アルバに深い傷跡を残しました。フェイトに情報を提供していたエージェント、セスを一時的に敵視するほど、彼はその死を深く悲しんでいました。フェイトの死がセスのせいではないと理解していても、アルバの心には未だにわだかまりと嫌悪感が残っています。

『MI2』では、ジヴァートマとの戦いで「ユーダイム」と呼ばれ、エンディングでは弟のソワレを巨大組織「アデス」に奪われてしまいます。彼の出生には、未だ明かされていない秘密があるようです。名前の由来はイタリア語で「暁」を意味する「Alba」です。乙女ゲーム『Days of Memories 〜彼と私の熱い夏〜』では、攻略対象キャラクターとして登場し、主人公の家に下宿するサウスタウン支社のトップという一面も持っています。

多彩な技の数々

アルバの格闘スタイルは、多彩な技で構成されています。

特殊技:

骨破：素早い肘打ちで相手の攻撃を崩す。
鉄火、烈火：相手の胸倉をつかんで投げ飛ばす技。

必殺技:

斬光：縦に大きい衝撃波を放つ飛び道具。
懺光、残光：『MI2』で追加された斬光の派生技。
風方拳、雷方拳：竜巻や雷を纏った拳で相手を吹き飛ばす。
掴龍：カウンター技。
六極連弾、縛龍散打、砕龍：『MI2』で追加された技。

超必殺技:

秘奥義 開門雷神拳、究極秘奥義 覇王雷光拳：衝撃波を放つ強力な技。
* 封印奥義 幻影雷神流星拳：『MI2』で追加された無敵時間を持つ技。

複雑な人間関係

アルバを取り巻く人間関係も複雑です。双子の弟であるソワレ、ライバルである草薙京、宿敵であるデューク、そしてフェイトの死に関わったセスやリアン・ネヴィル、何かしらの秘密を共有するルイーゼ・マイリンクとジヴァートマ、少年時代に指導を受けた李香緋など、多くのキャラクターとの関わりが彼の物語をより深くしています。

アルバ・メイラは、その複雑な過去と、揺れ動く心の葛藤、そして強い信念を胸に、戦い続ける魅力的なキャラクターです。彼の物語は、プレイヤーに多くの感動と興奮を与えてくれるでしょう。

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