ウエスタンユニオン

ウエスタンユニオンについて

ウエスタンユニオン（The Western Union Company）は、アメリカ合衆国に本社を構える金融および通信の大手企業であります。170年以上の歴史を有し、現在、全世界約200ヶ国で個人間送金や企業の支払い業務、貿易関連のサービスを展開しています。

歴史のはじまり

ウエスタンユニオンの起源は、シブレーが設立したウェスタン・ユニオン電信会社にさかのぼります。この創業当初、シブレーはロシア政府によるアラスカの売却意向をアメリカ合衆国政府に伝え、アラスカの買収を促進しました。その後、彼はベーリング海峡に電信ケーブルを敷設しようと試みましたが、大西洋を横断する電信ケーブルの完成により、その計画は実現しませんでした。

1879年、ウエスタンユニオンはベル電話会社との特許問題で敗訴し、その後は主に資金移動業務に注力することになります。また、同時期にジェイ・グールドが主要株主となり、1909年にはAT&Tがグールド家の保有株を買収しました。

事業展開と革新

1958年にはRCAやIBMとの共同で自動デジタル通信網の青写真を作成し、1970年にはメールグラムサービスを開発しました。1995年にはファースト・データに吸収されるなど、企業間での変革を経て今日に至ります。現在は世界中の約27万の代理店を通じて、個人間の国際送金や為替、貿易業務を行っており、金融サービスの幅広い提供が特徴です。

日本での提携

ウエスタンユニオンは日本国内でも数多くの提携先と連携し、様々なサービスを提供しています。例えば、トラベレックスジャパンとは2010年から国際送金サービスを開始し、セブン銀行とはインターネットバンキングを通じた送金サービスを提供しています。また、大黒屋の店舗やファミリーマートでの国際送金サービスも行っており、利便性を高めています。

詐欺に対する注意喚起

国際送金サービスは利便性が高い反面、詐欺の温床にもなりやすいです。ウエスタンユニオンは、特に「緊急送金詐欺」や「インターネット送金詐欺」に対して注意を呼びかけています。これらの詐欺は、旅行中に友人からの至急な送金要求やSNS上で知り合った人物からの依頼を名目に行われます。送金依頼があった際は十分な警戒が必要です。また、ウエスタンユニオンは、こうした詐欺についての情報を利用者に提供し、注意を喚起する取り組みを行っています。

まとめ

ウエスタンユニオンは、国際送金の確立されたリーダーとして、170年にわたり金融サービスを展開してきました。広がり続けるネットワークと多様な提携によって、今後もますます便利で安全な送金サービスを提供していくことでしょう。

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