エウシュリー

エウシュリー (Eushully)

エウシュリーは、株式会社エウクレイアが展開するアダルトゲームブランドです。北海道札幌市に拠点を構え、姉妹ブランドとして「アナスタシア (Anastasia)」があります。

沿革

1998年1月 - 株式会社アーカムプロダクツの開発チームとして活動を開始。
1999年1月 - 『戦女神』でデビュー。
2005年4月 - 独立し、「有限会社エウクレイア」を設立。
2006年1月 - 姉妹ブランド「アナスタシア」が活動を開始。
2009年7月 - 株式会社へ組織変更。
2011年4月 - 自社ビル（EUビル）を取得し、本社を移転。

特徴

エウシュリーは、自他ともに認める「大艦巨砲主義」のゲームメーカーです。主にRPGやシミュレーションRPGを製作しており、1回のプレイで40時間を超えるボリュームのあるシナリオや、多数のアイテムが登場するなど、やり込み要素が非常に強い作品が多いのが特徴です。

アダルトゲーム業界においては、アドベンチャーゲームが多い中で、エウシュリーのようにRPGやシミュレーションRPGに特化しているメーカーは珍しい存在です。そのゲームシステムは高く評価されており、「萌えゲーアワード」（旧美少女ゲームアワード）で2006年度から2010年度にかけてプログラム賞を受賞しています。その縁から、同業のCIRCUSの『ヴァルキリーコンプレックス』の監修も担当しています。

エウシュリーの作品の多くは、「ディル＝リフィーナ」と呼ばれる架空のファンタジー世界、特にラウルバーシュ大陸を舞台としています。これは、「空帝戦騎」やアナスタシアの作品とは異なる世界観です。

近年では、ゲーム性の高さから成人向け要素が忘れられることもあり、Hシーンスキップ機能が好評を博しました。2024年8月30日発売予定の『百千の定にかわたれし剋』では、Hシーンをアペンドデータとして別売りする方針が発表されています。

マスコットキャラクター

エウシュリー作品には、2周目以降に登場するマスコットキャラクターが存在します。作品によって登場しない場合や、声優が起用されない時期もありましたが、2014年の「天秤のLa DEA。戦女神MEMORIA」で全員が再登場しました。各キャラクターの役割は作品によって異なります。

エウシュリーちゃん（『戦女神』より）
声 - ダイナマイト亜美
最も古参のメイド天使。ブラックエウシュリーちゃんと区別するため「白メイド天使」とも呼ばれます。掃除・洗濯・料理などの家事が得意で、箒とタワシを武器として使用します。
ブラックエウシュリーちゃん（『戦女神2』より）
声 - 青山ゆかり（姫狩りダンジョンマイスターのみ琴蕗麗子）
無愛想なメイド天使。エウシュリーちゃんに対して「黒メイド天使」と呼ばれます。カップラーメンが好きで、家事は苦手です。武器はタワシやヤカンなど。
エウクレイアさん（『峰深き瀬にたゆたう唄』より）
声 - なし
メイド天使長。悩ましい巨乳の持ち主で、木刀の扱いに長けています。恥ずかしがり屋でほとんど言葉を発せず、エウシュリーちゃんが通訳を務めます。
アナスタシア（ナス）（『空帝戦騎』より）
声 - 大波こなみ
船の精霊として登場後、マスコットキャラクターに。メイド見習いという設定で、他の3人に比べて地位は低いようです。「ナス」という名前を嫌っています。

主な作品

(作品一覧は省略)

2ヵ年計画

2004年7月より、「2ヵ年計画」として4本のゲームソフトを発売する計画を立てましたが、実際には2年間で2本の発売にとどまりました。これは、外注先のリストラや、会社組織変更などが影響したためです。

主なスタッフ

藤原行宏 - 代表取締役（組長名義でも活動）
鳩月つみき - 原画
やくり - 原画
よしだたくま - 原画
うろ - 原画
高杉九郎 - ディレクター、シナリオ
花咲樹木 - シナリオ
横比良こゆき - シナリオ
如月聖 - ディレクター、シナリオ
JENNI - システムデザイナー

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