オイシックス・ラ・大地

オイシックス・ラ・大地株式会社について

オイシックス・ラ・大地株式会社は、有機野菜や無添加食品、ミールキットなどの通信販売を手掛ける日本の企業です。食品宅配サービス「Oisix」を中核に、「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」といったブランドを統合し、自然派食品宅配業界の最大手として広く知られています。本社を東京都品川区に構え、オンライン販売だけでなく、実店舗の運営や、移動スーパー事業、海外展開など、多角的な事業展開を行っているのが特徴です。

事業内容

同社は、以下の事業を柱としています。

食品宅配サービス「Oisix」: 有機野菜や特別栽培の野菜、無添加食品など、安心安全な食材を消費者の自宅に届けるサービスです。献立を考える手間を省けるミールキットも人気があります。
カタログ食品宅配「大地を守る会」: 環境保全型農業に取り組む生産者と提携し、有機野菜や加工食品などをカタログで販売するサービスです。
個別宅配「らでぃっしゅぼーや」: 有機野菜や低農薬野菜などを個別に宅配するサービスです。生産者の顔が見える商品作りを大切にしています。
店舗事業: 実店舗では、オンラインで人気の食材や商品を実際に手に取って購入することができます。
移動スーパー事業「とくし丸」: 高齢者や買い物困難な地域の方々に向けて、移動販売車で食品や日用品を届けるサービスです。
海外事業: 米国では、ヴィーガン食のミールキット宅配「Purple Carrot」を展開しています。

特徴

オイシックス・ラ・大地の大きな特徴は、以下の点が挙げられます。

自然派食品へのこだわり: 有機野菜や無添加食品など、安心安全な食材を提供することにこだわっています。
ミールキットの提供: 献立を考える手間を省けるミールキットは、忙しい現代人にとって便利なサービスとして支持されています。
食品ロス削減への取り組み: 契約企業や農家と連携し、規格外の食材を再利用するなどの食品ロス削減にも積極的に取り組んでいます。
消費者視点の社名: 社名「オイシックス」は、消費者へのヒアリングに基づいて決定され、インターネットでの検索を考慮したネーミングが採用されました。

沿革

2000年: 高島宏平氏がオイシックス株式会社を設立。「Oisix」のサービスを開始。
2010年: 初の実店舗を恵比寿三越に出店。
2017年: 「大地を守る会」との経営統合に先駆け、オイシックスドット大地株式会社へ商号変更。
2018年: 「らでぃっしゅぼーや」と経営統合し、オイシックス・ラ・大地株式会社へ商号変更。
2018年: 米国への進出に向けた現地子会社を設立。
2019年: 米国のヴィーガン食のミールキット宅配「Purple Carrot」を子会社化。
2020年: 東京証券取引所第一部へ市場変更。
2021年: フードロス解決ブランド「Upcycle by Oisix」を開始。
2022年: 東京証券取引所「プライム市場」へ市場移行。
2023年: プロ野球チーム「オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ」の命名権を取得。
* 2024年: シダックス株式会社を子会社化。

トラブル

2022年には、物流センターの移転に伴うトラブルが発生し、配送遅延や欠品が相次ぎました。また、2024年には、会長による不適切なSNS投稿が問題となり、会長が辞任する事態となりました。

メディア出演

同社は、テレビ番組「ガイアの夜明け」や「カンブリア宮殿」など、多くのメディアに取り上げられています。

関連書籍

創業者や経営者によって、事業や経営に関する書籍が多数出版されています。

まとめ

オイシックス・ラ・大地は、自然派食品宅配業界を牽引する企業として、安心安全な食材を消費者に届けるだけでなく、食品ロス削減や地域社会への貢献など、持続可能な社会の実現に向けた取り組みも積極的に行っています。今後も、その動向が注目される企業です。

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