カタログ

カタログとは

カタログとは、商品や展示物などの品目を整理して書き並べたもので、目録や説明書、案内書のことを指します。漢字では「型録」と表記されることもあります。

類似した表現

パンフレット（pamphlet）やリーフレット（leaflet）は、もともと印刷物の形態を指す言葉ですが、印刷物としての用途から説明書や案内書としての意味合いも持つようになりました。そのため、利用目的が似ているカタログと同一視されることが多くあります。

本来、目録であれば、形態によって「パンフレット（小冊子）にしたカタログ（目録）」や「カタログのパンフレット」、「リーフレットカタログ」などと表現されます。

また、特に図版が多いものや、より詳細な説明が施されたものを「高級パンフレット=カタログ」と解釈することもあります。宣伝広告の分野では、既成のものとの差別化を図る意味合いから、ブローシャー（brochure）という言葉が使われることもあります。

英語における解釈

英語では、アメリカ英語で「catalog」、イギリス英語で「catalogue」と綴りが異なります。

辞書的な意味としては、以下のようなものがあります。

図書館が所蔵する書籍などの品目の目録や一覧表（蔵書目録）
項目を系統的にまとめた目録や一覧表
目録や一覧表を作成すること、またはそれらに品目を載せること
アメリカ英語では、大学要覧や履修便覧（イギリス英語ではcalendar）

一般的な解釈としては、Library catalog（図書目録）、Mail-order catalog（通信販売カタログ）、Auction catalog（オークションカタログ）など、何のカタログであるかを明確にした上で用いられることが多いです。単に「catalog」という場合は、例えば商品カタログであれば、商品番号順に並べた品番リストを連想されます。

写真やイラストを多用し、詳細な説明が加えられた高級なパンフレットやカタログは、ブローシャー（brochure）と呼ばれて区別されます。

配布方法

カタログは、多くの場合、商品購入希望者に無料で配布されます。しかし、商品を販売している代理店は、メーカーから販促品として購入している場合もあります。また、顧客に有料で販売されることもあり、ニッセンホールディングスやディノスなどの通販カタログの一部や、鉄道模型のカタログなどが該当します。かつては、トヨタ自動車が運営していたMEGAWEBでも、有料でカタログが販売されていました。

カタログ落ち

改良版や後継モデルの発売が決まると、現行品の展示物や製品は基本的に生産終了となります。そのため、それらの展示物や製品はカタログに掲載されなくなります（在庫限りの販売となります）。

このように、カタログから製品の掲載が終了することを、一般的に「カタログ落ち」と呼びます。旧モデルの製品を意味する「型落ち」とは意味合いが異なります。

関連項目

目録
チラシ
カタログ販売
カタログギフト
カタログロット
天体カタログ

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