カーテンコール

カーテンコールについての詳細

カーテンコール（英：curtain call）とは、オペラ、バレエ、演劇、ミュージカルなどで、出演者や演出家が舞台に現れ、観客に対して挨拶をする儀式のことです。観客からの拍手や歓声に感謝の意を表すためのもので、通常はお辞儀や手を振る仕草が行われます。特に作品の初日や千秋楽などの節目の公演では、代表者が謝辞を述べることもあります。

このカーテンコールという言葉は、舞台と客席の間にある緞帳が上がることに由来しています。基本的には公演の本編が終了した後に行われることが一般的ですが、各幕の終了後にも行われることがあります。この儀式はしばしばアンコールと混同されますが、カーテンコールは追加パフォーマンスを求めるものではなく、出演者に出てくるように促すためのものです。

特に、幕が完全に開いた後に全ての出演者が集合する形を「アンサンブル・カーテンコール」と呼びます。これに際して、主要な出演者が手をつないで前に駆け寄ることがよく見られ、観客の反応を楽しむための、大切な雰囲気作りになります。新作の初演では、作曲家や原作者が出演者とともにカーテンコールに現れることもありますが、作品が期待に反して評価されない場合には、しらけた雰囲気を助長することもあり得ます。

最近では、デジタルカメラやスマートフォンが普及した影響で、カーテンコールの時間における写真撮影が許可されるケースが増えています。もちろん、公演中の撮影は禁止されているものの、カーテンコールの際にはSNSなどで拡散することを意識して撮影が許可される場合があります。とはいえ、一部の公演では撮影が全面的に禁止されているため、観客は事前に公演主催者に確認することが求められます。

オペラ

オペラのカーテンコールでは、出演者が声域に応じてバスからソプラノの順に現れることが多いです。特にタイトルロールの歌手は最後に登場する慣習があります。また、アンサンブル・カーテンコールでは、役の重要度に応じて登場する場合がよくあります。主役の登場後には、指揮者がオーケストラを起立させる場面もあり、これもオペラ特有の光景と言えるでしょう。カーテンコールの際の拍手や歓声の大きさは、歌手のパフォーマンスの評価や人気度を示すバロメーターとしても機能します。

バレエ

バレエにおけるカーテンコールでも、まず指揮者や振付家が登場し、その後にソリストや主役が順に出てきます。外国のバレエ団の来日公演では熱狂的な拍手が湧き上がることが多く、花束をオーケストラピットの端まで持って行く performer も存在します。また、カーテンコールの後にダンサーの昇格発表が行われることもあり、通常は客席の聞こえない範囲で実施されます。

演劇やミュージカル

演劇やミュージカルのカーテンコールでも、出演者はその役の重要度に応じて登場します。重要度の低い役のキャストはまとめて現れ、主役は一人ずつ挨拶を行うというスタイルが一般的です。

スポーツ

スポーツにおいても、特にNBAなどではスター選手に対するカーテンコールが実施されることがあります。MLBではホームランを打った選手がベンチに下がった後も拍手が続き、その選手が再登場してヘルメットを掲げて応える瞬間も見られ、これもカーテンコールとしての側面を持っています。

関連項目

• - アンコール
• - クラック (オペラ)
• - マクベス (ヴェルディ)

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