キョウデン

株式会社キョウデン（KYODEN COMPANY,LIMITED）は、プリント基板の設計・製造を主要な事業とする企業であり、キョウデングループ（KDG）の統括会社としての役割を担っています。

沿革

1983年、橋本浩氏によって長野県で創業されました。当初はプリント基板の製造に特化していましたが、その後、事業の多角化を図ります。

1990年代後半から2000年代初頭にかけて、経営破綻した企業の再生事業に積極的に乗り出し、流通業界を中心に複数の企業を傘下に収めました。これには、スーパーマーケットチェーン「長崎屋」の支援や、家電量販店の買収などが含まれます。

1999年には、韓国の三宝コンピュータからソーテックの株式を取得し子会社化、2000年にはキョウデンプロダクツ、フリーウェイ（TWO TOP含む）を相次いで子会社化しています。2001年には、チコマート、九九プラス（SHOP99）を子会社化しました。

2002年には、ソーテックの株式を売却し、長崎屋を連結子会社化しました。一方で、フリーウェイの営業権を譲渡しています。2003年には、チコマートがグループから離脱しました。

2005年には、家電量販店「ナカヌキヤ」を売却。2007年には、長崎屋の全持ち株をドン・キホーテに売却しました。

2008年、東京コンピュータサービス子会社のプリント基板部門を譲り受け、キョウデンファインテックとして子会社化。九九プラスの全持ち株をローソンに売却しました。

2010年には、昭和KDEを完全子会社化、富士機工電子をキョウデン大阪として完全子会社化しました。2011年には、キョウデンファインテックからプリント配線板事業を譲り受け、日本エレクトロニクスを吸収合併、キョウデン東北を設立しました。

2015年には、テックプレシジョンより分割したキョウデンプレシジョンを連結子会社化。2016年には、キョウデン東北、キョウデン横浜、キョウデン大阪を吸収合併し、事業の統合を進めました。

2023年9月には、筆頭株主のクラフトが株式公開買付けを実施し、10月には東京証券取引所スタンダード市場の上場を廃止しました。その後、クラフトと橋本浩氏のみの所有となり、2024年11月にはカーライル・グループが株式を取得しています。

グループ企業

現在、キョウデングループは、昭和KDE株式会社、株式会社キョウデンプレシジョンなどの企業で構成されています。

テレビ番組への出演

2008年には、キョウデングループ会長である橋本浩氏が、テレビ東京の「カンブリア宮殿」に出演しました。

社名の由来

社名の「キョウデン」は、「今日から電気屋」という言葉を略したもので、創業当時の事業内容を表しています。このユニークな社名からも、同社の独自性が伺えます。

その他

株式会社キョウデンは、プリント基板の製造だけでなく、経営再建事業にも関わったことで知られています。その歴史は、日本の経済状況の変化とともに、様々な事業戦略を採ってきたことを示しています。同社の今後の動向が注目されます。

関連項目

日本の企業一覧 (電気機器)
代々木アニメーション学院

外部リンク

* 株式会社キョウデン

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