コルト・コマンドー

コルト・コマンドー

コルト・コマンドーは、コルト社によって製造されるアサルトカービンの総称であり、特にM4カービンやCAR-15カービンが有名です。これらの武器は、特にアメリカ軍や特殊部隊で広く使用されており、それぞれのモデルには独自の特徴があります。

CAR-15 カービンの歴史

コルト社は1960年代にアーマライト社からAR-15の製造権を購入しました。その後、AR-15はM16としてアメリカ空軍に採用されましたが、コルト社はこのプラットフォームを基に、歩兵用小銃、狙撃銃、分隊支援火器、そしてカービンを含むCAR-15武器システムを計画しました。CAR-15の開発により、教育や補給が効率化されることが期待されました。

最初のモデルである605カービンは、モデル603を基に銃身が短縮されたものでありました。このモデルの進化に伴い、より短い銃身を持つモデル607サブマシンガンが開発されました。607は実戦での課題を受けて改良が行われ、最終的にはXM177へと発展しました。

XM177 コマンドーとその後の展開

XM177は、ベトナム戦争中に特殊部隊や士官向けに設計されました。このモデルは小型で軽量という特性を持っていますが、銃声やマズルフラッシュが大きい、射程や精度が低下するなどの欠点も指摘されてきました。それにもかかわらず、XM177は多くの場面で採用され続けました。

1967年、XM177E1として特別に購入されたモデル609は、運用される中でさまざまな問題が浮き彫りになりました。これを改良したモデル629では、銃身が11.5インチとされ、より安定した性能を実現。これにより、XM148グレネードランチャーやライフルグレネードの使用が可能になりました。

M4カービンの登場

ベトナム戦争後、コルト社はCAR-15武器システムの開発を継続し、1994年には新たなM4カービンが制式化されました。M4は特殊部隊や法執行機関のニーズに応じて設計され、カービンモデルの中で最も成功した版です。その後、M4は圧倒的な人気を誇り、米軍における主力武器となりました。

M4 コマンドー

M4カービンと並行して、コルトはM4の兄弟となるM4コマンドーの開発も進めました。11.5インチの銃身を持つこのモデルは、携行性に優れており、特に近接戦闘において有効です。海兵隊などでの採用が進み、特にデルタフォースなど特殊部隊で広く使用されています。

まとめ

コルト・コマンドーシリーズは、歴史的な背景とともに多種多様な用途に対応したモデルを持っており、その後のカービン設計や運用に大きな影響を与えました。コルト社の製品は、軍事だけでなく、映画やゲームなどのポップカルチャーにも登場し、その存在感を示し続けています。今後もコルト・コマンドーの進化に目が離せません。

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