サンスター文具

サンスター文具株式会社：革新とキャラクターで彩る文具の世界

サンスター文具株式会社は、日本の文具業界において、独自の地位を確立している企業です。その歴史は古く、数々のヒット商品を通じて、全国にその名を知られています。

会社概要

サンスター文具は、かつて「アーム筆入」や「スパイメモ」といった斬新なアイデア商品で一世を風靡しました。現在では、はさみ、ステープラー、ルーペ、消しゴムなど、幅広い文具製品を製造・販売しています。また、ディズニーやその他人気キャラクターのライセンス商品も多数展開しており、文具にエンターテイメント性を取り入れた商品開発に力を入れています。

2009年には、サンスター文具は事業再編を行い、サンスターホールディングスに商号変更。企画・製造・販売部門を新会社「サンスター文具」として分割しました。その後、バンダイとの資本提携を通じて、バンダイナムコグループの一員となり、更なる成長を遂げています。

事業内容

サンスター文具の事業領域は多岐に渡ります。主な事業内容は以下の通りです。

文具、ファンシー商品の企画・開発・製造および販売
ホビー、アイデアギフト、年賀用品、幼児知育商品の企画・開発・製造および販売
ディズニーキャラクター、ブランド商品の企画・開発・製造および販売
プレミアム・ノベルティ、セイカレーベル商品の企画・開発・製造および販売

歴史

サンスター文具の歴史は、1952年に株式会社三英社として設立されたことから始まります。1959年には、社名をサンスター文具株式会社に変更し、文具メーカーとしての道を歩み始めました。

1960年代には、「鉄腕アトム」や「鉄人28号」といった人気アニメのキャラクター文具を発売し、キャラクター文具の先駆けとなりました。1965年には、同社を代表する商品となる「アーム筆入」を発売。ポリカーボネート樹脂を採用し、1.5トンの荷重に耐える丈夫さが話題を呼び、「象が踏んでも壊れない」というキャッチコピーのテレビCMで、爆発的なヒットを記録しました。

この「アーム筆入」のネーミングは、プロレスラーがお互いに腕を組み合う姿からインスピレーションを得ており、その力強さを表現したかったとのことです。CMでは、実際に象に筆箱を踏ませるという大胆な演出を行い、大きな話題を呼びました。現在でも「NEWアーム筆入」として販売されており、その人気は衰えていません。

1970年には、水に溶ける紙や不思議ペンなどをセットにした「スパイメモ」を発売。スパイ映画ブームの後押しもあり、こちらもヒット商品となりました。1972年には、ベトナム反戦運動のシンボルマーク「ラブピース」シリーズを発売し、社会現象を巻き起こすほどの人気を集めました。

近年では、文具のアイデアコンテストを開催するなど、新たな商品開発にも積極的に取り組んでいます。

バンダイとの提携

2009年、サンスター文具はバンダイとの資本提携を発表し、バンダイナムコグループの一員となりました。これにより、バンダイが持つキャラクタービジネスのノウハウと、サンスター文具が持つ文具製造の技術を融合させ、更なる事業拡大を目指しています。現在では、バンダイの文具子会社セイカの商品も「セイカレーベル」として展開しています。

広告宣伝

サンスター文具は、長年にわたりテレビアニメ番組のスポンサーを務めています。現在では、プリキュアシリーズ、スーパー戦隊シリーズ、新ウルトラマン列伝、ガンダムシリーズなどの人気番組を提供しており、子供たちを中心に幅広い世代にアピールしています。

その他

文具王として知られる高畑正幸氏が、かつてサンスター文具に在籍していたことも有名です。高畑氏は、現在はプロ契約を結び、文具の魅力を発信する活動を行っています。

サンスター文具は、これからも革新的なアイデアと、キャラクターの魅力を融合させた文具製品を通じて、人々の生活に彩りを提供し続けるでしょう。

もう一度検索