サンポー食品

サンポー食品株式会社について

サンポー食品株式会社は、佐賀県三養基郡基山町に本社と工場を構える食品加工会社です。同社は、即席めん（カップ麺、棒ラーメン）、乾麺の製造・販売を主な事業としており、「九州の「うまい」をカタチに」をブランドコンセプトに掲げています。

特に九州地方においては、同じくインスタントラーメンメーカーのマルタイと並び、トップメーカーとして知られています。創業者がマルタイ出身であるという点も、両社の関係性を物語っています。

サンポー食品のカップ麺は、当初は西日本を中心に販売されていましたが、近年では関東地方のスーパーマーケットやコンビニエンスストアでも見かけるようになり、その販路を広げています。

社名の由来

社名「サンポー」の由来は、インスタントラーメンの開発時に重視した「手早く調理できる」「おいしいものを」「安価に」の3点を「三宝」に見立てたことに始まります。「三宝ラーメン」として販売を開始したところ、取引先から「サンポー」と呼ばれるようになり、それがそのまま社名として採用されました。親しみやすい社名には、このような経緯があったのです。

マスコットキャラクター

サンポー食品には、「ヤカンちゃん」と「ピッピちゃん」という愛らしいマスコットキャラクターが存在します。これらのキャラクターは、同社の製品や広告に登場し、親しみやすさを演出しています。

沿革

サンポー食品の歴史は、1921年に米穀卸売業として創業した大石商店に始まります。その後、1949年に株式会社旭製粉製麺所を設立し、製麺業に参入。1959年には、棒状のインスタントラーメン「三宝ラーメン」を発売しました。

1963年に旭食品株式会社に社名変更、1965年には袋入りインスタントラーメン「サンポー軒」を発売。同年12月には、現在の社名であるサンポー食品株式会社に改称しました。

1978年には、現在でも人気商品のとんこつ風味カップ麺「焼豚ラーメン」を発売。1987年には本社・工場を現在地に移転。2017年には東京オフィスを開設し、2021年には創業100周年を迎えました。

事業所

サンポー食品は、佐賀県基山町に本社と工場を構えるほか、東京営業所を東京都港区に設置しています。

主な商品

サンポー食品の主力商品の一つが「焼豚ラーメン」です。特に「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」は、1978年の発売以来、九州風とんこつスープのカップ麺として、長きにわたり愛され続けているロングセラー商品です。また、焼豚ラーメンシリーズには、長浜とんこつ、熊本とんこつ、ねぎ盛り、トロ旨鶏白湯風など、様々なバリエーションが存在します。

その他、うまか軒豚骨らーめん、ばりよかシリーズ（豚骨ラーメン、ちゃんぽん、醤油豚骨らーめん、担々麺）、焼豚はるさめ、九州三宝堂シリーズ（久留米ラーメン、高菜博多ラーメン、長崎ちゃんぽん、海苔佐賀しょうゆラーメン）など、九州ならではの味を活かした豊富なラインナップを誇ります。

袋入り麺では、九州各地の味を再現した棒状ラーメンシリーズや、ラー麦ラーメン、つけ麺、冷し中華などがあります。また、通信販売向け商品として、「干し中華麺」や「極細麺ザ・三宝ラーメン」なども販売しています。

乾麺では、「うどん夏場所」「うどん冬場所」などの商品がラインナップされています。

ユニークな特徴

「焼豚ラーメン」の具材である焼豚は、発売当初からハート型をしているというユニークな特徴があります。このハート型の焼豚は、消費者の間で話題となり、商品の認知度向上にも貢献しました。

また、2010年からは福岡市出身の女性フォークデュオである梅☆星が焼豚ラーメンのCMに出演しており、ロバートや江頭2:50といった芸能人も、サンポー焼豚ラーメンのファンであることを公言しています。

タイアップ

サンポー食品は、アニメ作品とのタイアップも積極的に行っています。2021年放送のテレビアニメ「装甲娘戦機」や「ゾンビランドサガ リベンジ」では、サンポー食品のカップラーメンが劇中に登場し、エンディングクレジットにも社名が表記されました。これらのタイアップは、アニメファン層へのアプローチとしても効果を発揮しています。

まとめ

サンポー食品は、九州の味を大切にしながら、常に新しい商品開発に挑戦している企業です。地域に根ざした企業として、今後も多くの人々に愛される商品を提供し続けることでしょう。

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