サンヨーホームズ

サンヨーホームズ株式会社について

サンヨーホームズ株式会社は、大阪市に本社を構える総合住宅メーカーです。戸建住宅、マンションの開発・販売を中心に、リフォーム、賃貸住宅、介護福祉施設、マンション管理、家事代行、リハビリデイサービス、保育園運営など、幅広い事業を手掛けています。そのルーツは、1969年に設立されたクボタハウスに遡ります。2002年に三洋電機がクボタハウスの全株式を取得し、サンヨーホームズが誕生しました。

沿革と変遷

1969年にクボタハウスとしてスタートした同社は、軽量鉄骨造のプレハブ住宅メーカーとして知られていました。2002年、三洋電機による買収を経て、三洋ホームズとして新たなスタートを切ります。翌年には三洋エステートのマンション事業とツーバイフォー住宅事業も統合され、事業領域を拡大しました。その後、オリックス、セコム、関西電力などが株主として参画しますが、2008年には三洋電機グループから事実上独立。2011年には、三洋電機が全株式を売却し、住宅設備機器大手のLIXILが新たな株主となりました。

事業内容の詳細

- 住宅事業: 主に都市部を中心に展開しており、プレハブ注文住宅事業とマンション事業が中心です。特に、鉄骨構造のプレハブ住宅では、三洋電機時代の技術を活かし、太陽光発電や24時間空調システムなどを導入した住宅を商品化しています。

- リニューアル流通事業: 中古住宅の再生・流通を手掛けています。

- 賃貸住宅・介護福祉施設事業: 高齢者向け住宅や介護施設の開発・運営を行っています。

- リフォーム事業 (サンヨーリフォーム): 住宅のリフォーム全般に対応しています。

- ライフサポート事業 (サンヨーホームズコミュニティ): マンション管理、家事代行、リハビリデイサービス、保育園運営など、生活をサポートするサービスを提供しています。

- サンヨーアーキテック: 太陽光発電の販売、軽量鉄鋼のOEM供給、ベトナムでのマンション事業など、海外展開も行っています。

技術と商品

サンヨーホームズは、軽量鉄骨軸組工法を基盤に、耐震性、メンテナンス性に優れた住宅を提供しています。特に、以下の点が特徴です。

- 耐震性: 耐震等級3を標準とし、制震システムを全商品に搭載。
- 断熱性: 高い断熱性能（UA値0.50）を実現。
- 自由な間取り: 軸組工法により、間取りの自由度が高く、後からの変更も容易。
- 工場生産: 住宅の約7割を工場で生産し、現場での建て方期間を短縮。
- 環境性能: 太陽光発電システムを標準搭載し、ZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）に対応。

主な商品シリーズとしては、暮らしのニーズに合わせた「life style KURASI'TE」があり、子育て、家事、趣味、二世帯、ペット共生など、多様なライフスタイルに対応した9つの提案を行っています。

企業姿勢と環境への取り組み

サンヨーホームズの企業コンセプトは「ECO＆SAFETY」です。環境省の『エコファースト制度』認定企業として、CO2削減問題にグループ全体で取り組んでいます。また、リフォーム事業では、環境省認定の公的資格『うちエコ診断士』が多数登録され、既存住宅の省エネ化にも貢献しています。

三洋電機との関係

かつて親会社であった三洋電機とは、2011年に資本関係を解消しています。これに伴い、商号やブランドロゴも変更されました。その後、旧親会社である三洋電機から商号使用差し止め訴訟を起こされるなどのトラブルもありましたが、現在は独立した企業として事業を展開しています。

日本アジアグループによるTOB

2018年には、日本アジアグループによるTOBが行われましたが、サンヨーホームズはこれに反対し、最終的には自己株式買い付けにより、同社との資本関係を解消しました。

受賞歴

サンヨーホームズは、その技術力と商品力が評価され、数多くの賞を受賞しています。特に、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」では6年連続で優秀賞を受賞し、省エネ住宅分野での優れた実績を示しています。その他、キッズデザイン賞やグッドデザイン賞も受賞しています。

主な開発地

大規模複合開発事業としては、大阪府守口市の「サンマークスだいにち」や兵庫県宝塚市の「サンフォーリーフタウン宝塚」などがあります。また、一団の分譲戸建住宅事業やシニア向けマンション事業など、多様なニーズに対応した開発を行っています。