シャンブル

アルバム『シャンブル』について

『シャンブル』は、日本のロックバンドUNICORNによる9枚目のオリジナルアルバムで、2009年2月18日にリリースされました。このアルバムは、解散後約16年の時を経てリリースされたものであり、UNICORNがSony Recordsから移籍後の初となるフルアルバムです。バンドのメンバー全員が作詞・作曲・ボーカルを手掛けており、彼らの音楽的な意欲が随所に表れています。

復活の背景

UNICORNは1993年に一度解散しましたが、約13年後の2006年に再びメンバーが集まり、再結成の兆しを見せました。そして2007年には新曲制作にまで進展し、2008年に本格的なレコーディングが始まりました。彼らはスタジオを借りる際に偽名を使うなど、極秘裏に活動していました。このアルバムは、前作『SPRINGMAN』からの長い空白期間を経て、バンドが戻ってきた証と言えるでしょう。

録音と制作

アルバム『シャンブル』のレコーディングは2008年5月から始まりましたが、当初はメンバーですら周囲に知られないようにしていたため、立ち寄る外部のスタッフに気を使いながらの進行となりました。最終的には、河口湖のスタジオで合宿形式でレコーディングを行い、2008年10月に完成しました。プロデュースを担当した河合誠一マイケルは、メンバーそれぞれの作品がある程度独立しておりながらも、一体感のある仕上がりになったと述べています。

音楽性と歌詞

本作の楽曲は、ロックを基調にしながらもフォークロックやハードロックなどさまざまなジャンルが取り入れられています。音楽評論家の意見によれば、各メンバーのソロ作品の集まりのような作風であり、ユーモアの要素も加わっています。また気になる楽曲も多く、特に「WAO!」はコカ・コーラのコマーシャルソングとしても起用され、シングルカットされていない「サラウンド」は映画『南極料理人』の主題歌として注目されました。

商業的成功

『シャンブル』はオリコンアルバムチャートで最高位第1位を獲得し、これは再結成グループによるアルバムの第1位獲得としては30年ぶりの快挙です。さらに、シングル「WAO!」の成功なども相まって、本作はバンドにとって特に意義深いものとなりました。

リリースとプロモーション

アルバムは、初回限定盤、通常盤、LP盤の3形態でリリースされ、さらに収録曲やドキュメンタリー映像が含まれた特典も提供されました。また、アルバムリリースに先立ち、シークレットプレミアムライブが開催されるなど、プロモーションも活発に行われました。

『シャンブル』は、UNICORNのユーモアと音楽的センスが詰まったアルバムで、彼らの復活を飾るにふさわしい作品となっています。今後どのようにこのアルバムが評価されるのか、期待が寄せられています。

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