シュネーバル

シュネーバルとは

シュネーバル（Schneeball）は、ドイツのローテンブルク・オプ・デア・タウバーという街で生まれた伝統的なお菓子です。その名前はドイツ語で「雪の球」を意味し、見た目も名前の通り、丸くて白い形をしています。複数形はシュネーベレ（Schneebälle）ですが、フランケン地方ではシュネーバレン（Schneeballen）と呼ばれることもあります。

特徴

シュネーバルは、ひも状にしたクッキー生地を丸めて、直径約10センチメートルの球状にしたものを油で揚げて作られます。揚げた後に粉砂糖をまぶして仕上げるのが基本ですが、チョコレートやアーモンドなどをトッピングすることもあります。市販品では、直径3センチメートル程度の小さなサイズのものも販売されています。

歴史

シュネーバルは、18世紀以前からフランケン地方、バーデン＝ヴュルテンベルク州、オーストリアなどで知られていた歴史あるお菓子です。昔は、誕生日や結婚式など、家族のお祝い事に食べる特別なものでした。当時は、粉砂糖やシナモンを振りかけ、揚げる油も動物性油を使うのが伝統的でした。しかし近年では、植物性油を使うことも増えてきています。

断食期間との関係

ドイツでは、カトリック教会の教義から、復活祭前の約40日間（四旬節）に断食を行う習慣がありました（現在でも、修道院や非常に敬虔な信者は行っています）。シュネーバルは、断食期間中でも食べることが許されているお菓子の一つでした。この期間には、シュトゥルーデルやクネーデルを添えたキノコや野菜料理、ビールなどと共に楽しまれていました。

まとめ

シュネーバルは、長い歴史を持つドイツの伝統的なお菓子であり、その素朴な味わいと可愛らしい見た目から、地元の人々に愛され続けています。ローテンブルク・オプ・デア・タウバーを訪れた際には、ぜひ味わってみてください。

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