ジグソー

ジグソー（Jigsaw）

ジグソーは、1966年にイギリスのコヴェントリーで結成されたポップ・バンドです。ソフトロックとして広まりましたが、しばらくは音楽業界での成功を収めることができず、いくつかのマイナー及びインディーズレーベルに移籍しました。この間にリリースしたアルバムは、1990年代には希少価値を持ち、中古盤市場で高値で取引されることとなりました。

音楽の転機と「スカイ・ハイ」

バンドにとっての大きな転機は1975年のことでした。香港とオーストラリアの合作映画『スカイ・ハイ』（原題：The Man From Hong Kong）の主題歌として「スカイ・ハイ」をリリースし、大ヒットを記録します。実際、レコード会社はこの曲があまり売れないだろうと思い、最初は数百枚しかプレスしなかったというエピソードもあります。この曲は印象的なイントロから始まり、ドラマチックな展開で、多くの人々に愛されました。特に日本では、オリコン週間総合ランキングで2位を獲得するなど、非常に人気がありました。

「スカイ・ハイ」はプロレスの入場曲や、スポーツイベントのBGMとしても使用されるなど、今でも多くの場面で耳にすることができます。また、CMでも使われることが多く、幅広い世代に知られる楽曲となりました。

バンドの活動と解散

しかし、1981年にはバンドは解散してしまいます。「スカイ・ハイ」以外には目立ったヒット曲に恵まれなかったため、一発屋というレッテルを貼られることもありましたが、他にも「愛の想い出」（原題：I've Seen The Film, I've Read The Book）など、複数のシングルをリリースしています。特に、日本のソングライターである林哲司が提供した「If I Have To Go Away」（1977年）という楽曲も存在し、ファンの間で語り草になっています。

解散後、メンバーであるデズ・ダイヤーは1990年代初頭にJ-POPの楽曲を英語でカバーしたアルバムを日本でリリースするなどし、再び注目を集めました。

メンバー

ジグソーの最終メンバーは以下の通りです：

• - デズ・ダイヤー（ボーカル、ドラムス）
• - クライブ・スコット（キーボード、ボーカル）
• - バリー・バーナード（ベース）
• - トニー・キャンベル（ギター）
• - トニー・ブリトネル（サクソフォーン）
• - ケビン・マホン（テナーサックス）

また、旧メンバーにはデイヴ・ビーチ（ボーカル、ドラムス）がいます。

ディスコグラフィ

ジグソーは以下のアルバムをリリースしました：

• - Letherslade Farm (1970年)
• - Aurora Borealis (1972年)
• - Broken Hearted (1973年)
• - I've Seen The Film, I've Read The Book (1974年)
• - Sky High (1975年)
• - Pieces Of Magic (1977年)
• - Journey Into Space (1978年)
• - Home Before Midnight (1980年)

シングルとしても、多くの作品を発表し、特に「Sky High」は彼らの代表曲として今でも広く親しまれています。

総じて、ジグソーは音楽の歴史において重要な存在であり、彼らの作品は多くのお客様に愛され続けています。

もう一度検索