ジャンボフェリー

ジャンボフェリー株式会社

ジャンボフェリー株式会社（Jumbo Ferry Co., Ltd.）は、海運業界で長い歴史を有する企業で、主に神戸市と香川県を結ぶフェリーサービスを提供しています。神戸の新港第3突堤から、高松市の高松東港や香川県小豆島町の坂手港にかけて、1日4往復の運航を行っており、運航時間は約4時間です。

沿革

1969年11月、関西汽船と加藤汽船の共同運航によって、神戸港と高松東港を結ぶ「ジャンボフェリー」が初めて就航しました。その際に利用されたのは、当時世界最大級の双胴船です。1998年には、関西汽船がこの航路から撤退し、以後は加藤汽船の単独運航となりました。その後、2003年にジャンボフェリー株式会社が設立され、航路の運営が引き継がれました。

2009年からは、ダイヤ変更に伴い1日あたりの往復便数が4便に減便され、さらなる運航の効率化が図られています。また、2011年には上り・下り計8便の内5便を小豆島経由に変更し、新たに神戸と小豆島を結ぶ定期フェリー航路を設けました。

航路や運賃

現在、神戸 - 高松航路は、神戸港（新港第3突堤）から高松東港まで、毎日4往復運航されています。一方、神戸と小豆島の航路は、平日3往復、土日祝には4往復のフェリー運航が行われています。特に小豆島経由便は所要時間が長くなっており、約4時間40分を要します。

運賃に関しては、神戸から高松への一般大人の片道料金は1,990円である一方、小豆島を経由すると料金は変わります。さらに運賃は季節や混雑状況によって異なる可能性もあります。

船舶

現在、ジャンボフェリーで運航されているのは「りつりん2」と「新造船あおい」の2隻です。あおいは、2022年に竣工した新しい船舶で、乗客定員620名、車両積載数84台を誇ります。

船内設備

船舶内は、等級別ではなくモノクラスでの運航が行われてきましたが、あおいの就航によりプレミア席も導入され、自由席のほかに指定席が利用可能になりました。また、浴室やサウナも完備しており、長時間の旅を快適に過ごせるように工夫されています。

地域貢献

ジャンボフェリーは、特定の災害時には地元住民への支援活動も行ってきました。例えば、東日本大震災の際には、被災地に物資を提供するなどの取り組みがありました。こうした取り組みは、地域との結びつきを一層深める要素となっています。

広報・宣伝

広報活動においては、テレビコマーシャルや新CMの制作を通じて、航路の魅力を広める努力がなされています。また、進水式やイベントなどでは音楽を取り入れた演出も行われており、地域住民との交流を図る機会ともなっています。

まとめ

ジャンボフェリーは、安心・安全な海の移動手段を提供し続けており、神戸と香川県の架け橋として地域活性化にも寄与しています。これからも航路のさらなる発展とサービスの向上に努めることで、多くの利用者に愛される存在であり続けることでしょう。

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