スタジオアリス

株式会社スタジオアリス

株式会社スタジオアリス（英: STUDIO ALICE Co.,Ltd.）は、大阪府大阪市に本社を構える、子供向けの写真館チェーンを展開する企業です。2024年2月現在、全国に448店舗（フランチャイズ店舗を含む）を持ち、業界最大手として知られています。

会社の特徴と歴史

スタジオアリスは、1992年にその第一号店を大阪市淀川区にオープンし、以来、急速に成長を遂げています。特に1994年に日本トイザらスとの提携を契機に、こども専門写真館のチェーン展開を本格化しました。2001年には全都道府県に店舗を展開し、同業態においての存在感を示しています。

これまでの一般的な写真館とは一線を画し、気軽に利用できる工夫が施されています。店舗は大型商業施設内に位置し、明るいデザインが特徴で、外からでも店内の様子が見えるようになっています。撮影スタッフは主に女性で、こどもがリラックスできるように、ぬいぐるみを使うなどの工夫をしています。

料金システムも独特で、約500着の貸衣装を無料で提供し、撮影料金はカット数にかかわらず定額です。プリント料金は別途かかりますが、撮影後にモニターで画像を確認し、希望するカットのみを選んでプリントが依頼できるという利便性があります。

市場動向と競争

このようなユニークなサービスは一時期、業界内で特異な存在だったものの、近年では競合他社が同様のサービスを導入するケースが増え、一般的な業態が形成されつつあります。そのため、同社も少子化や競争激化の影響を受け、2005年度には既存店舗での売上が停滞する兆しが見られました。しかし、店舗数の増加とデジタル化の推進により業績を回復。新たなビジネスモデルの導入や効率化を図るなど、柔軟な対応を続けているのです。

近年の取り組み

スタジオアリスでは、2012年にディズニーキャラクターの撮影を強化した店舗を出店し、現在では全国に35店舗を運営しています。また、2013年にはミッフィーとのライセンス契約を結び、人気キャラクターの撮影サービスも開始しました。その後、「アリスeスマイル」と呼ばれるウェブサービスを導入し、撮影した画像をオンラインで注文できる仕組みも整えています。

さらに、2014年には、こども写真館で培ったノウハウを生かし、幼稚園や学校などのイベント撮影を行う「egao（えがお）」を開始しました。新たな業態として「HALULU」を立ち上げ、大人向けの撮影サービスも展開するなど、多角化を進めています。

社会的な評価

スタジオアリスは、女性の活躍推進に注力しており、経済産業省や東京証券取引所からの評価も受けています。2016年には「なでしこ銘柄」に初めて選定され、企業としての社会的責任や取り組みが評価されました。また、2022年には「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」で優秀賞も受賞しています。

最近の展開

2023年には任天堂とのライセンス契約を締結し、「スーパーマリオ」の撮影サービスも導入しました。2024年には「ママリ口コミ大賞2024」でアニバーサリー写真館部門の大賞を受賞するなど、ますます注目を集めています。

今後もスタジオアリスは、子供の成長を大切にしつつ、時代に即したサービスの提供を続けていくでしょう。

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