スーパーグレード

オートレース最高峰の戦い：スーパーグレード競走

オートレースにおいて、最高峰の競走格付けとして知られるのがスーパーグレード（SG）です。略称はSG（エスジー）で、かつては特別競走と呼ばれていました。1995年4月1日のグレード制導入以降、オートレース界の頂点を決める戦いの舞台として、多くのファンを魅了し続けています。

SG競走の種類と出場選手選抜

現在、5つのSG競走が開催されています。スーパースター王座決定戦以外は、原則として各オートレース場持ち回りで開催されるのが特徴です。それぞれの競走の特徴と出場選手の選抜方法を見ていきましょう。

1. オールスターオートレース (4月開催): 前回優勝者、ファン投票上位80名（S級・A級選手対象）、主催施行者推薦枠15名が出場します。ファン投票の結果が大きく影響する、まさに人気と実力の競演と言えるでしょう。

2. オートレースグランプリ (8月開催): 前回優勝者、当年度前期ランクS級上位48名、前年度のGIレース優勝者、各場優勝戦ポイント上位48名が出場します。年間を通しての活躍が反映される、実力者たちの集結と言えるでしょう。

3. 日本選手権オートレース (11月開催): 前回優勝者、当年度後期ランクS級上位48名、前年度の良走路競走成績上位47名が出場します。年間を通じた安定した成績が求められる、まさに実力至上主義の競走と言えるでしょう。

4. スーパースター王座決定戦 (12月、川口オートレース場開催): 年間のSG4戦優勝者、各場競走成績1位、SG4戦とプレミアムカップ優勝戦ポイント上位者によるトライアル戦を経て、上位8名が出場します。トライアル戦を勝ち抜いた精鋭だけが挑む、まさにオートレース界の頂上決戦と言えるでしょう。この開催節全体は「スーパースターフェスタ」と呼ばれています。

5. 全日本選抜オートレース: 開催時期は変動しますが、前回優勝者、当年度後期ランクS級上位48名、平均賞金獲得上位48名が出場します。まさにオートレース界の精鋭たちが集結する、白熱したレース展開が期待されます。

過去には「東西チャンピオンカップ」というSGレースも存在していましたが、2000年で終了しています。

オートレースのグランドスラム

全てのSG競走を制覇することを「グランドスラム」と呼びます。これはオートレーサーにとって最高の栄誉であり、その偉業を達成した選手は、オートレース史に名を刻むことになります。これまで6名の選手がグランドスラムを達成しており、その達成順に見ていきましょう。

1. 片平巧選手
2. 永井大介選手
3. 浦田信輔選手
4. 高橋貢選手
5. 中村雅人選手
6. 青山周平選手

それぞれの選手は、長年に渡る努力と実力で、数々のSG競走を制し、栄光のグランドスラムを達成しました。

さらに、1996年以前には、オートレースグランプリと東西チャンピオンカップを除く4つの大会を制覇した選手をグランドスラマーと呼んでいましたが、現在は未公認記録となっています。

島田信廣選手と片平巧選手が、この未公認記録のグランドスラマーとして知られています。

現在、グランドスラム達成に最も近い現役選手として、池田政和選手と鈴木圭一郎選手が挙げられます。今後の活躍に期待がかかります。

今後のSG競走

SG競走は、オートレース界の最高峰の競走として、これからも多くのファンを魅了し続けるでしょう。新たなスターの誕生や、グランドスラム達成者など、今後の展開から目が離せません。

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