ズンバ

ズンバとは

ズンバは、コロンビア出身のダンサー兼振り付け師アルベルト・ベト・ペレスによって作られた人気のフィットネスプログラムで、世界中で多くの愛好者を持っています。このプログラムは、ラテン音楽を中心に様々な音楽スタイルを取り入れたダンスエクササイズであり、特にクンビア、サルサ、メレンゲ、レゲトンなどのリズムが重要な役割を果たしています。さらに、他の音楽ジャンルも積極的に融合され、参加者は和気あいあいと楽しみながら運動することができます。

起源

ズンバの起源は1990年代のコロンビアにさかのぼります。ペレスがエアロビクスのインストラクターをしていたある日、音楽テープを忘れてしまい、自身の好きなサルサやメレンゲの音楽を使い即興で振り付けを行ったことがきっかけです。その後、彼は1999年にアメリカに移住し、2001年にマイアミで初のズンバクラスを開催しました。その結果、ズンバは157カ国以上、200,000以上のスタジオで行われている人気プログラムに成長しました。日本では2007年、ペレスが来日し、インストラクター制度が導入されました。

特徴

ズンバは、一般的なエクササイズとは異なり、ダンスを基本にしたプログラムです。そのため、インストラクターはレッスン中に振り付けを事前に説明せず、参加者は鏡を見ることで動きを学びます。さらに、レッスンの中ではストレッチも行われつつ、流れるような空間でダンスが進行します。インストラクターは通常、話すことなく、ジェスチャーや動きを通じて生徒に指示を出します。

レッスンでは、骨盤を大きく動かす激しいダンスが多く見られますが、時にはスローな曲調のダンスも行われ、リズムに変化をもたらすことが特徴です。音楽はラテンやアフリカンダンスを主に使用しながらも、JPOPやK-POP、アメリカンロックなど多様なジャンルにわたっています。

インストラクターは振り付けや選曲を行う際に、その日の参加者のレベルや好みに応じたフィットネスを提供することが求められ、指導のセンスが重要視されています。そのため、参加者にとって自分に合ったインストラクターを見つけることが大切です。

種類

ズンバには様々なクラスがあります。例えば、通常のズンバクラスをはじめ、子供向けのZUMBA KIDS、筋力トレーニングを伴うZUMBA Toningなど、多岐にわたるスタイルが用意されています。特に高齢者や初心者向けに特化したZUMBA GOLD、日本独自のクラスや水中で行うAQUA ZUMBA、親子向けのZUMBINIなど、多様なニーズに応えるクラスが展開されています。

世界の反応

ズンバは世界的に人気を集めていますが、2017年にはイラン政府がズンバの禁止を発表しました。これはズンバのダンスがイスラムの価値観と合わないとの見解から来ているもので、地域による文化の違いも影響を与えています。

このように、ズンバはフィットネスの新しい形を提案し、楽しみながら体を動かす方法を多くの人々に提供しています。音楽を楽しみながらの運動は、ストレス解消や健康維持にも寄与することから、今後もその人気は続くことでしょう。

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