セレスポ

株式会社セレスポは、日本を拠点とするイベント企画・制作会社です。1977年7月に東京都板橋区で設立され、当初は地鎮祭などの建設関連式典や、運動会をはじめとするスポーツイベントの企画・制作を主な事業としていました。本社は東京都豊島区北大塚に所在し、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています（証券コード: 9625）。

設立以来、事業領域を拡大しており、現在の主な事業部門は多岐にわたります。セレモニー、スポーツ、フェスティバル、プロモーション、コンベンションといったセグメントを有し、幅広いイベントニーズに対応しています。特に、東京オリンピック開催時には、イベント設営・設備分野での実績から注目を集め、大規模イベントや地方創生に関わる企画企業としてもその名が挙げられました。

沿革を見ると、会社は着実に発展を遂げてきました。1977年7月に資本金500万円で創立された後、1994年4月には株式を店頭登録し、同時に本社を現在の豊島区に移転しています。2004年12月にはJASDAQ市場への上場を果たしました。事業提携や資本提携も積極的に行っており、2013年4月には陸上競技部を設立、同年6月には中国・四国地方でのイベント活動強化のため、セーラー広告との業務提携を締結しました。さらに、2017年12月には排球堂マーケティングと資本提携を結んでいます。

社会貢献やスポーツ振興の一環として、陸上競技部を創設しています。これは将来有望なアスリートの育成・強化を目的として、2013年4月に発足しました。2023年1月現在、白石黄良々選手や伊藤明子選手らが所属しています。過去には大石沙也加選手、中村真悠子選手、真下まなみ選手といった選手も在籍しました。

また、同社は様々なスポーツ団体とのスポンサーシップ契約を通じて、日本のスポーツ界を支援しています。2023年1月現在、日本スポーツ協会、日本陸上競技連盟、日本トライアスロン連合、日本バレーボールリーグ機構、日本パラ陸上競技連盟、日本ハンドボールリーグ機構、横浜市スポーツ協会、そしてプロ野球の北海道日本ハムファイターズといった多岐にわたる団体をサポートしています。

一方、近年、同社に関連する不祥事も報じられています。2020年東京オリンピックのテスト大会運営業務に関する入札において、独占禁止法違反の疑いが持たれました。2022年11月25日、東京地方検察庁特捜部と公正取引委員会は、談合の疑いがあるとして、電通など関係各社と共にセレスポの家宅捜索を実施しました。その後、捜査は進展し、2023年2月8日には、テスト大会及び本大会も含めた一体的な受注調整が行われたとの見方から、テスト大会計画立案支援業務に関する入札での独占禁止法違反（不当な取引制限）容疑で、五輪組織委員会の元次長、電通の元幹部、そしてセレスポ及びフジクリエイティブコーポレーションの幹部ら計4名が逮捕されました。同年2月28日には、特捜部によりセレスポ幹部ら7名と同社を含む法人6社が同法違反の罪で起訴されています。2024年12月18日、東京地方裁判所は法人としてのセレスポに対し罰金2億8千万円、元専務取締役に対し懲役1年10月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。これに対し、セレスポと元専務取締役は翌19日に判決を不服として控訴しています。

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