ダブルドラゴンシリーズ

ダブルドラゴンシリーズ：兄弟の活躍を描くベルトスクロールアクションの金字塔

「ダブルドラゴン」(DOUBLE DRAGON)シリーズは、1987年にテクノスジャパンから始まった、世界中で人気を博したベルトスクロールアクションゲームシリーズです。日本語表記は『双截龍』。特徴的なのは、ビリーとジミーという兄弟を主人公に据え、2人同時プレイ可能な作品が多い点です。シンプルな操作性と爽快なアクションで、多くのプレイヤーを魅了しました。現在ではアークシステムワークスが版権を保有しています。

シリーズ作品と特徴

シリーズは数多くの作品を展開しており、アーケードゲームから家庭用ゲーム機、そして携帯ゲーム機まで、多様なプラットフォームでリリースされています。それぞれの作品には固有の特徴があり、時代に合わせて進化を遂げています。主な作品を以下に紹介します。

ダブルドラゴン (1987): シリーズの第1作目。アーケード版は2人同時プレイが可能なベルトスクロールアクションとして登場し、兄弟が誘拐された恋人を救うため戦うストーリーが展開されます。ファミコン版とゲームボーイ版もリリースされましたが、アーケード版とは異なるシステムやキャラクターが登場するなど、アレンジが加えられています。
ダブルドラゴンII ザ・リベンジ (1989): 前作から続く物語で、前作で救出した恋人が殺害されるという衝撃的な展開から始まります。アーケード版では、操作性が前作と異なり、ジャンプボタンが中央に配置されるなど、よりアクション性の高いゲーム性へと変更されました。ファミコン版では、2人同時プレイが可能となり、必殺技も追加されています。
ダブルドラゴンIII ザ・ロゼッタストーン (1990): リー兄弟に加え、新たなキャラクターが追加され、最大3人同時プレイが可能になりました。アーケード版ではライフ制を採用しており、残機制とは異なる緊張感のあるゲーム性となっています。ファミコン版もリリースされ、アーケード版と異なる要素が盛り込まれています。
リターン・オブ・ダブルドラゴン (1992): スーパーファミコン作品。初代をベースとしたストーリーですが、オリジナルキャラクターは一部しか登場せず、新しい敵キャラクターも多数登場します。リー兄弟の技も大幅に増加し、より戦略的な戦闘が求められました。
ダブルドラゴン (ネオジオ版、1995): 対戦格闘ゲームとして登場。シリーズのキャラクターたちが多数登場し、対戦を楽しむことができます。
ダブルドラゴン アドバンス (2004): ゲームボーイアドバンスでリリースされた作品。ファミコン版IIの必殺技や、武器の投擲など、新たな要素が追加されています。
Double Dragon V The Shadow Falls (1994): アメリカで発売された対戦格闘ゲーム。日本では未発売です。テレビアニメ版をモチーフにしており、他の作品とは大きく異なる世界観が展開されます。
ダブルドラゴン ネオン (2013): Xbox 360とPlayStation 3で配信されたダウンロード専用ソフト。3Dモデルによるグラフィックと、前作シリーズへのオマージュが特徴です。
ダブルドラゴンIV (2017): オリジナルスタッフが制作に参加した新作。ファミコン風グラフィックと、ストーリーモード、VSモード、タワーモードなど、多様なゲームモードが収録されています。
ダブルドラゴン リヴァイヴ (2025年発売予定): 最新作。PlayStation 5|PlayStation_5、PlayStation 4|PlayStation_4、Xbox Series X/S|Xbox Series X_S、Xbox One、Steamでリリース予定です。

各プラットフォームにおける展開

「ダブルドラゴン」シリーズは、アーケード、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、ゲームボーイアドバンス、ネオジオ、PlayStation、Xbox、Nintendo Switchなど、様々なプラットフォームで展開され、それぞれに異なる魅力があります。移植版では、オリジナル版を忠実に再現したものから、新たな要素を加えたアレンジ版まで、多様なバリエーションが存在します。

シリーズの評価と影響

「ダブルドラゴン」シリーズは、ベルトスクロールアクションゲームというジャンルを確立した作品の一つであり、その後の多くのゲームに影響を与えました。シンプルな操作性と爽快なアクション、そして兄弟というキャラクター設定は、多くのプレイヤーに愛され、シリーズは現在も進化を続けています。

継続的な人気

長年に渡る人気により、様々なプラットフォームで作品がリリースされ、再評価もされています。バーチャルコンソールやアーケードアーカイブスなどの配信サービスを通して、過去の作品を改めてプレイすることも可能です。また、新作の開発も継続されており、「ダブルドラゴン」シリーズは、今後もアクションゲームファンを魅了し続けるでしょう。

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