チャーリー浜

チャーリー浜

チャーリー浜（本名：西岡正雄）は、大阪府出身のお笑いタレント、喜劇俳優です。吉本新喜劇の座員として長年活躍し、独特のキャラクターとギャグで幅広い世代に親しまれました。2021年4月18日に78歳で逝去。

生い立ちと芸の道

チャーリー浜さんは、1942年に大阪で生まれました。実家は履物問屋を営んでおり、比較的裕福な家庭で育ちました。近畿大学附属高等学校を卒業後、1960年に花登筐が主宰する「笑いの王国」に入団し、芸の世界へ足を踏み入れました。当初は大村崑さんのそっくりさんとして売り出されました。

「笑いの王国」時代には、同じく座員であった花紀京さんと出会い、花紀さんの父である横山エンタツさんの自宅に住み込みで芸を磨きました。1962年には花紀さんと共に吉本興業へ移籍し、京都花月の「ポケットミュージカルス」に参加後、吉本新喜劇に入団しました。花紀京さんの下で厳しく鍛えられ、独自のスタイルを確立していきました。

吉本新喜劇での活躍

吉本新喜劇では、「アメリカかぶれのキザなお坊ちゃん」や「キザなヤクザ」といった役柄を演じることが多く、大阪弁を交えた独特の言葉遣いで観客を魅了しました。「…じゃあ〜りませんか」というギャグは、彼の代名詞とも言えるほど有名になり、お茶の間の人気を集めました。

1989年には、東京進出を機に「浜裕二」から「チャーリー浜」へと改名。顔にペンで髭を描くスタイルもこの頃から始まりました。映画『チャーリーズ・エンジェル』の公開時には、「チャーリー浜ズ・エンジェル」として宣伝に参加するなど、幅広い活動を展開しました。

1991年には、サントリー「ポケメシ」のCMで「…じゃあ〜りませんか」が全国的なブームとなり、同年の新語・流行語大賞を受賞しました。このブームをきっかけに、吉本新喜劇は東京へ進出し、全国ネットで取り上げられるなど、大きな盛り上がりを見せました。チャーリー浜さんは、新喜劇ブームの火付け役として、重鎮ポジションへと昇格しました。

人柄とエピソード

チャーリー浜さんは、師匠である花紀京さんや、弟弟子にあたる間寛平さん同様、熱心なホークスファンとして知られていました。また、自宅でハリハリ鍋を食べていた際、ガス漏れで一時意識不明となるも、奇跡的に復帰。その際に生まれた言い間違いが、新たなギャグ「ごめんくさい」を生み出すきっかけとなりました。

厳しい一面も持ち合わせており、後輩芸人には厳しく指導することで知られていました。しかし、ファンサービスには非常に熱心で、街中で声をかけられると気さくにギャグを披露するなど、多くの人々に愛されていました。

晩年

晩年は、若手育成に力を注ぎながら、舞台にも立ち続けました。2020年3月には、祇園花月で配信イベント「チャーリー浜をもっと知ろう!」を開催しました。しかし、同年7月に体調を崩し、2021年4月18日に呼吸不全、誤嚥性肺炎のため逝去されました。

チャーリー浜さんの独特のキャラクターと数々のギャグは、今もなお多くの人々の記憶に残り、愛され続けています。

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