ディー・エル・イー

株式会社ディー・エル・イーについて

株式会社ディー・エル・イー（DLE Inc.）は、日本の映像コンテンツ制作企業です。アニメーションや実写、CGなど多様な形式の作品を企画、製作、販売、配信を行い、音楽や出版物においても数多くのプロジェクトを手がけています。会社名は「Dream Link Entertainment」の略で、「夢をつなぐエンタテインメント企業」を掲げ、創造的なコンテンツを提供しています。DLEは、朝日放送グループホールディングス株式会社の持分法適用関連会社でもあります。

会社の設立と歴史

DLEは2001年に、ソニー海外事業部出身の椎木隆太によって東京都千代田区で「有限会社パサニア」として設立されました。2003年には株式会社に改組され、商号を「株式会社ディー・エル・イー」に変更しました。2005年にはアメリカの玩具メーカーであるハズブロ社と提携し、さらに増資を行い、Flashスタジオも設立しました。その後、2011年には台湾証券取引所への上場が報じられ、多くのメディアにも取り上げられました。

DLEには蛙男商会などの優れたクリエーターたちが多数在籍し、映像コンテンツ制作の傍ら、社内のクリエイターによるFlashアニメを駆使したクロスメディアのコンサルティングやプロモーションも手がけています。2006年にはアニメ制作会社ムークアニメーションとの資本提携も実現しましたが、2008年にはその提携を解消しています。

メディアとの連携

2008年以降、DLEは静岡放送と連携し、人気のキャラクターソング番組を制作したことから、[[テレビ東京]]や毎日放送など、他のメディアとも組み合わせたキャラクター開発が進められ、「パンパカパンツ」や「ピチ高野球部」など、多くの地方発作品を生み出しています。また、2009年4月にはフランスのテレビ局「NO LIFE」で日本のポップカルチャーを紹介する番組「KIRA KIRA JAPON」が放送され、好評を博しています。

上場と組織変化

2014年には東京証券取引所のマザーズに上場し、2016年には東証第一部への市場変更を果たしました。2015年には東京ガールズコレクションの商標を取得しましたが、その後運営会社の株式を譲渡し、連結を解消しました。さらに、音楽レーベル「術ノ穴」を立ち上げ、音楽事業にも進出しています。

2019年には朝日放送グループホールディングスとの業務提携を結び、その株式の51.96%を取得され、DLEは同グループの連結子会社となりました。2024年には親会社が株式を一部売却し、持分法適用関連会社に位置づけられました。

主要な制作作品とプロモーション

DLEの制作作品には、さまざまなテレビアニメや劇場アニメ、Webアニメが含まれています。特に蛙男商会の制作により生まれた「秘密結社鷹の爪シリーズ」は、ユニークなキャラクターと風刺的なストーリーで人気があります。クリエーターとしては、FROGMAN（小野亮）が主導し、多くの創作物を世に送り出してきました。

また、DLEはCM制作やプロモーション活動も幅広く行っており、サントリーや日本トイザらスなど、多人数の企業とコラボレーションしています。特に「眠眠打破」のCMなどはキャッチーで親しまれています。

今後の展望

DLEは、国内外の多くのクリエイターたちと共に新たなエンターテイメントを提供し続ける企業として、今後も多様なメディアとの連携を強化し、さらなる成長を目指しています。映像コンテンツや音楽の制作を通じて、次世代のエンタテインメントを生み出していくことが期待されています。

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