デンマーク陸軍

デンマーク陸軍 (Hæren)

デンマーク陸軍は、デンマーク王国の陸軍組織です。冷戦終結後、徴兵制度への依存度を低下させ、国際的な活動に重点を置くように変化してきました。国連の平和維持活動 (PKO) や北大西洋条約機構 (NATO) の平和維持活動にも積極的に参加しています。

国際活動

デンマーク陸軍は、ボスニア紛争やコソボ紛争、イラク戦争、アフガニスタン紛争など、数々の国際紛争地域に部隊を派遣しています。特に、NATOの指揮下でイギリス機甲旅団と協力し、平和維持活動に貢献しました。イラクやアフガニスタンでは、戦死者も出ています。

組織

2001年に大規模な組織改革が行われ、戦闘部隊は2個騎兵連隊と2個歩兵連隊を基幹とする編成となりました。騎兵連隊は3～7個大隊、歩兵連隊は7個大隊で構成されています。また、特殊部隊として猟兵中隊が編成されています。2009年時点での現役兵総員は約8,000人です。

デンマーク陸軍には、戦闘部隊と支援部隊を含めて7個連隊が存在し、戦術単位としては22個大隊が編成されています。

主要部隊

ユトランド竜騎兵連隊 (JDR)
近衛驃騎兵連隊 (GHR)
王立近衛兵連隊 (LG)
デンマーク砲兵連隊 (DAR)
工兵連隊 (IGR)
通信連隊 (TGR)
輜重連隊 (TRR)

陸軍作戦司令部 (HOK) の指揮下には、猟兵中隊 (特殊部隊) やデンマーク師団などが置かれています。デンマーク国内は6個軍管区に区分されています。

デンマーク師団隷下部隊

第3通信大隊
第3司令部・標的大隊
防空砲兵大隊
第3電子戦中隊
民軍協力中隊
第3憲兵中隊
第1旅団
旅団司令部中隊
第1戦車大隊
第1機械化歩兵大隊
偵察大隊
第1砲兵大隊
第1後方支援大隊
第1憲兵中隊
第2旅団
第2指揮通信訓練大隊
第2戦車訓練大隊
第2機械化歩兵訓練大隊
第4歩兵訓練大隊
第2砲兵訓練大隊
第2偵察訓練大隊
第2後方支援訓練大隊
第2憲兵中隊
（国際支援任務部隊）
第5通信大隊
デンマーク兵站センター
センター本部
第5国際兵站大隊
第5国内兵站大隊

教育機関

デンマーク王立陸軍士官学校 (HO)
陸軍戦闘学校 (HKS)
陸軍砲兵学校 (HILS)
陸軍工兵・特殊武器学校 (HIAS)
陸軍通信学校
陸軍後方支援学校 (HLS)
陸軍軍曹学校 (HSGS)

装備

デンマーク陸軍は、以下の様な装備を保有しています。

車両

レオパルト2A5戦車: 15輌
レオパルト2A7V戦車: 29輌
CV9035 MkIII歩兵戦闘車: 44輌
ピラーニャIII装輪装甲車: 81台
ピラーニャV装輪装甲車: 205台
イーグルIV装輪装甲車: 84台
イーグルV装輪装甲車: 59台
HMT-400: 15台

火砲

カエサル8×8自走榴弾砲: 15輌
ピラーニャV (Cardom-10迫撃砲システム搭載型) 120mm自走迫撃砲: 15台
ソルタムK6B1 120mm迫撃砲: 20門

ミサイル

スパイク-LR2対戦車ミサイル
スティンガー地対空ミサイル

小火器

P M/49拳銃
USP9 SD拳銃
グロック17拳銃
グロック19拳銃
H&K MP5短機関銃
GV M/10小銃
GV M/95小銃
K M/96短小銃
LSV M/04軽機関銃
Mg M/07軽機関銃
Mg M/50重機関銃
LMG M/62汎用機関銃
M/04 SAKO TRG42RH対人狙撃銃
H&K HK417対人狙撃銃
MRG M/95対物狙撃銃 (爆発物の一次処理で使用)
GRK M/03擲弾発射器
カールグスタフ無反動砲: 349門
AT4携行対戦車弾: 4200基

その他

ARTHUR対砲迫レーダー (ARTHUR)
12ポンド砲: クロンボー城で1760年代に使われていた大砲。王室の慶事などで使用。

階級

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